2012年4月25日水曜日

心臓が止まった

文字通りである。まあ正確には止まりそうになった、だが。
過去に色々危険な事もしてきた大胆な(?)私だが、こんなに心臓が止まりそうな思いをした事は過去になかった。1歳を迎えたばかりの息子、近頃は足どりもしっかりしてきて、安心感が増してきていたのであるが、そんな油断の隙を狙ったかのように、事件は起きた。息子が、階段から転げ落ちたのだ。

Spielgruppeに使用している部屋は、建物の3階にあり、部屋への出入りには階段を使用する。部屋と階段の間に靴の着脱の為の板場があるが、その板場も柵は若干目が粗く、子供には危険そうな場所である。従い、基本的に部屋のドアは常に閉めておく事になっており、時々悪戯っ子がドアを開けて部屋の外へ出てしまう事があるが、その時も誰かが「危ないよ」とドアを閉めておくように注意する、という事がこれまで普通に行われてきた。
しかし、事故の起きる時とは、全てにおいて歯車が合わないもの。この日は春休みでもあり、小学生の子供達も参加していた。その子と数人の悪戯っ子達が、ドアを開けて部屋の外に出て遊んでいたのだ。更に、その時、部屋では工作が行われており、普段は息子の相手をしていて参加しない私がこの日に限って参加、工作に興じていた。それらが上手く(?)重なった。
息子の様子はチラチラ見ていたのだが、そうしてまた息子の姿を探したその時、私の目に映ったのは、お兄ちゃん達と一緒に部屋の外に出ていた息子。そしてその息子、階段の方へ歩いている!!!
落ちる!!!と、瞬間的に思った。同時に体は椅子から立ち上がり、息子の方へ走っていた。が、時は既に遅く、私の目の前で、息子は階段から転倒した。血の気が引いて、心臓が止まる思いがした。一瞬のうちに最悪の事態を想像した。
が、幸運な事に、息子は4段程転げ落ちたところでぴたりと止まったのだ。息子の腕が階段の横の柵に引っかかり、転落を止めたのだ。驚いた顔の息子が泣き出す。息子を抱き上げ、抱きしめる私。ごめんね、ごめんね、見ていなくて。。。
息子は泣いたものの、私の動揺に比べると極めて普通の泣き方で、意外に早く泣き止んだ。ただ、その体は私にぴったりとコアラの様に抱きついていて、怖かったのだな、と思わせる反応だった。そんな息子を抱きながら、まだ震えている自分に気がつく私。本当に怖かった・・・一歩間違えば、最悪の事態だった。運が良かった。

その時は気づかなかったが、どうやら頭の右の方を打ったらしく 瘤と痣になっていた。でも、その後も普通に笑って機嫌も良く、食欲もあり、どうやら本当に大丈夫だった様だ。

今思い出しても、ドキドキする程、本当に怖い出来事だった。本当に油断をしてはいけないという事を思い知らされた。今日も大声で笑い、スヤスヤ眠る息子の姿を見て、どんなに運が良かったか、という事を感じる。母親2年生、それでもミスは許されないのである。今回の幸運に感謝しながら、これからはもっとしっかり息子を守ってあげなければ、と反省。
一方息子は今日も、階段に近づきながら、平気な顔で前に進むのだった。。。母が安全を確保してくれる、と絶対的に信頼しているのだろうね、あんな怖い事故の後でも。

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