2011年1月6日木曜日

スイスの健康保険 ① (妊娠に関して)

スイスでは、健康保険への加入が国民に義務付けられています。もっと正確に言えば、国籍に関係なく、全てのスイス居住者が対象。ドイツも実はそうかと思っていたら、高額所得者等は任意の場合があるとの事なので、若干異なる様です。(もっと正しく言うと、スイスでも例外はあり、例えばEU国籍でEU国で保険に入っている場合、等、ありますが)
この強制保険は、基本保険(Grundversicherung)と呼ばれ、各自が政府の認可を受ける民間保険会社(Krankenkasse)と契約するもので、年齢や病歴に関わらず、申し込みがあった場合、保険会社は受け付けねばならない。この基本保険、歯科治療については適用されない(!)
対して、任意加入である追加保険(Zusatzversicherung)もあり、基本保険でカバーされないものを保障する。

保険料は、保険会社によって異なり、これらは勤めている場合でも会社の負担義務は無い(ドイツは有り)。被保険者は、年間自己負担額(Franchise)を決め、年間でこの額を超える分の1割を負担する。保険料はFranchiseの額によって異なり、例えばFranchise 2000CHFの場合と300CHFの場合と比較すると、月々の保険料は、当然2000CHFのFranchiseの方が安くなる、という仕組み。

これまで病気には縁が無く、健康に自信がある私は、FranchiseはほぼMaximumに近く設定してある。なので、これからかかるであろう治療の類は、きっと全部自己負担になるような気がする。
スイスで保険に入る必要が出てきた時に、既に妊娠が分かっていた私は、このFranchiseを出来るだけ低くした方が、、、と一瞬思ったのだが、ここで重要なのは、妊娠に関する費用は、Franchiseの適用とならない、という事実。日本では病気ではないので全て自己負担、の妊娠は、ここでは病気ではないので、自己負担の適用外で全てカバー、という事なのだ。

ただ、保険会社によっては、妊娠への保険適用は、加入してから12ヶ月以降より、という規定があるものもあったりするらしく、この点については、何度も保険会社と確認をしながら契約をした私達。
(ちなみにドイツの保険は、妊娠が発覚した時点で既に保険に加入していれば保険適用だった)

と書くと、スイスの保険システムは素晴らしい、と思うかもしれないが、月々の保険料が日本とは比べ物にならない位、とてもとてもお高い事を忘れてはならない。ついでに、保険が無かった場合の医療費も、日本とは比べ物にならない程お高い事も。

ちなみに、任意の追加保険も加入した私。
但し、これは加入後12ヶ月以降の妊娠が対象となる為、今回の妊娠には適用されない。彼曰く、2人目の為。。。。

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