今から遥か昔の私の大学受験の頃、国立大学受験はセンター試験なるものから始まっていたが、現在もそのセンター試験は変わらず存在するらしい。外国語の選択には英語の他にフランス語やドイツ語がある事は知っていたが、当時フランス語やスペイン語を学校で習っていた割には受験に対応できるレベルとはかけ離れている為、私の選択肢の中には英語以外は存在しなかった。
センター試験の事などとっくに忘れ、思い出しもしなかったのだが、ふとした事から、ドイツ語のセンター試験の問題を解いてみよう、と思った。自分のドイツ語のレベルを試したい気持ちは5%位で、真意は英語の問題に比べ、他の言語の問題のレベルがどうなのかが知りたかった。
これだけインターネットが普及した時代、最初の検索で直ぐに見つかった、最新のセンター試験入試問題。全50問、200点満点。制限時間は40分。
これが本当の入試なら、それこそ真剣になるのだろうが、ひとつのブラウザーで問題を開き、別のブラウザーで日本のドラマをかけて視聴し、更にワイン片手に、というなんともふざけた私の受験態度。それでも40分かかる事無く、ドラマを見終わる前に終了してしまった。
と書くと、私がドイツ語が得意な様に思われるだろうが、いやいや、センター試験のドイツ語問題はとても簡単だったのだ。英語も決して難しいわけではないのだが、少なくともそれは中学から真剣に6年間学んできた人が受けるレベルに相当するのに対し、ドイツ語はせいぜい1年も勉強すれば余裕で解けてしまうレベル、と言ってよい気がする。欧州の語学レベルで言うとA2からB1程度だろうか。
何よりも驚いたのは、簡単な単語なのに、わざわざ注釈で意味が日本語で説明されている事。これらの単語がもしも英語の問題に出ていたら、説明される事は無いだろう。
というわけで、長年秘かに疑問に思っていた事が解消された。少なくとも、センター試験は英語以外の言語で受けた方が有利だ、という結論である。
2次試験のドイツ語は難しいのかもしれないので、受験全般を語る事は不可だが、もしもまた大学受験をする機会があったら、是非ドイツ語で受けてみようと思う。
ちなみに結果だが、レベルについて大口を叩いたが、こんな気合の入り方だったので(?)、 満点を取ることは出来なかった私。200点中197点。1問ミス。
ワインかドラマが無ければ満点だった?
いえいえ、この1問、何度考えても完全になるほど、と思えないので、そこが私の実力でしょうか。
という事は、待てよ、やっぱり英語で受けた方がいいって事か。