始まってすぐに突然休講になったOrientierungskurs。
今日は2日目の授業。生徒は3人。相変わらずやる気の無いクラスである。
ちらと目にした他のクラス、Level 6の教科書を持っていたのだが、
人数も多く、生徒にもやる気を感じる。。。楽しそう。 私も運が悪かったか?
まあ、私のクラス、他の生徒がどうであれ、少人数のクラスであることは、質問好きの私には嬉しい。
『Zur Orientierung』という専用の教科書を使っているのだが、なかなかTimelyに改訂されていると見えて、載っている写真は現在の政府議員たち。今日のテーマは、『政治とデモクラシー』。タイトルだけ見ると、大学の講義の様だが、内容はとても簡単。
ドイツについて記された文章があり、それぞれ、正しいか否かを答えるという問題があったのだが、そこに一つ、奇妙な文章があった:
『ドイツ人でないドイツ人は選挙権を持たない』
原文ではこう:
『Die nichtdeutschen Buerger duerfen an keiner Wahl teilnehmen』
実はこれ、私はこう解釈した:
『ドイツ人でない市民は、選挙権を持たない』
Buerger = 市民 だから。それで私の回答は当然、『正しい』。
しかし!!!
答えは、『正しくない』だったのだ。
なぜならば、この文章の解釈は、前述の『ドイツ人でないドイツ人は選挙権を持たない』で、ドイツ人であるドイツ人でもドイツ人じゃないドイツ人でも、ドイツ人である限りは選挙権を持つからである、というもの。
はあ~???!!!
ここで黙ってはいない私。『ドイツ人じゃないドイツ人の定義がおかしい。
ドイツ人である限りドイツ人だし、ドイツ人でなければ市民ではない筈』
しかし、だ。『元々ドイツ人で無かった人がドイツ人になった場合、その人は、duetschen Buerger では無く、nichtsduetschen Buerger だ、というのだ。
教科書の意図するところと全く外れているのだが、私にはとても興味深い論点で、この点についてひたすら先生との議論になった。(他の生徒は暇そうだった、、、すみません)そもそも、ドイツ人に帰化した時に、その人は『Buerger』となり、『ドイツ人』となる故、ドイツ人じゃないドイツ人、とドイツ人であるドイツ人、と分ける事自体、不思議だと私は思うのだ。
が、先生はそう思わないらしい。
確かに、英語にも『Naturalized Citizen』、日本語も『帰化した日本人』等の言い方はあるが、一度国民になったら、法の上では、全て『アメリカ人』『日本人』ではないだろうか。少なくとも、こうしたテーマを扱う教科書に二つを分けて記す事は、まず無いだろう。
何ゆえに、こうした質問が成り立つのか。
かなり興味深い。もしかすると、帰化した国民と生まれながらにしての国民では、国民としての権利が異なる国が、あるのかもしれない。となるとこの質問は理に叶う。
さて、調べてみよう。
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