昨晩、息子と一週間ぶりに電話をした。口数が少ないのはもともとなのだが、どこか心なしか元気がなさそうな気がする。以前もそんなことがあった。どうも元気がなさそうなのだが、大丈夫だと言う。しかしその後、実はやはり少し気分が沈んでいたということを打ち明けてくれた。一緒に生活していた時も、どこか元気がなさそうだった時。高熱の出始めで辛かったのだ、ということが後から分かった。そんな時のことが頭をよぎるが、これ以上問い詰めるものでもないので、話題を変えた。
どんな毎日を送っているんだろう、と、親としては知りたいものだ。口よりもものを言うはずの写真もほとんど送ってくれないので、この時ばかりと質問する。質問はピンポイントでぶつけないと答えが返ってこないので、この授業はどうだ、あの活動はどうだ、と聞きまくる。それでも回答には今一つ具体性がないのだが。
セメスター(学期)制の高校では、1セメスターに4教科を履修する。かなり熟考して選んだ4科目だったのだが、希望した科目は半分しか取れなかった。何とか履修登録できた科目も含め、残念なことに、授業では充実した学びを得られていない様子だった。同じ科目を毎日、ひたすら1学期間学び続ける制度のため、選択を失敗しても、そのセメスターはその授業をひたすら受け続けねばならない。経験や体験はお金には代えられないと思っているので、野暮なことは言いたくないが、高い学費を払って送り出しているのだから、そんな中でも貪欲に学び、充実した生活を送って欲しい。学校で、何を学べているのか、ストレートに聞くと、「学校での学びはあんまりない。」と来た。。。だが、こうも続けた。「学んでいるのは一人で生活することかな。」
この気づきと学びには高い代償だったかもしれないが、一理ある。留学で学べることは、親や家族というコンフォートゾーンから出て、自分で日々に対処していくこと。ある意味、学問よりも必要なこと。勿論、そばにはホストファミリーがいるし、ここには私たちもいる。完全に一人ではないが、家族と暮らしているよりは一人で考えて進めなければならないことの連続のはずだ。まあ、息子の場合、私が先回りして手を出して育ててきてしまったため、その機会を奪ってきてしまったことは申し訳なく思っている。
あと数年すれば、留学しなくても家を出るかもしれなかったのだが、数年後と今では、そこから得られるものも、感じることも異なる。だから、今でよかったのだろう。残り僅か、できるだけ多くのことを体験し、感じて、考えてきて欲しい。
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