2013年2月27日水曜日

Zurich 日本国名誉領事館

海外に住むと必ずといっていいほどお世話になるのが、日本国大使館。過去に受け取った私のパスポートは二つとも海外の大使館で発給された。また更新の時期がやって来るが、今回はここスイスで申請する事になる。

今回、パスポートの有効期限迄はまだ半年以上残っているのだが、ドイツの無期限滞在許可を申請するにあたり、日本のパスポートをまず更新しておく事にした。というのは、ドイツのビザは日本のパスポート番号とリンクされており、ビザの有効期限が残っていても、パスポートが変わった場合は再度申請する必要があるのだ。従い、今回のタイミングでパスポートを更新する事にした。更に今回の更新で、やっとパスポート1枚目に私の婚姻後の姓が記入される。之まで、スイスのお役所ではたとえパスポートの4ページ目に名前の訂正がされている旨が記されていても、1ページ目の情報のみが有効、と全て旧姓で処理されており、これが色々と面倒な事を引き起こしているのだ。この問題も新たなパスポートと共に解消されるかもしれない。

スイスの日本国大使館は、スイスの首都、ベルンにある。
ここでスイス国内全ての領事業務を行っているのだが、日本人人口の多いZurichには、名誉領事館というものがある。 国籍以外に関する領事業務を完全予約制で行っている。(が、この領事館も6月より縮小予定との事で、ベルンに足を運ばねばならなくなってしまう。)

今回、パスポートの申請書を受け取る為に予約を取り足を運んだ。担当者によると、この領事館で申請書を受け取る事が出来るのは、大使館の出張サービスで同領事館でパスポートを受領できる人のみ、との事。という事は、申請書をこちらで受け取り、ベルンで受領は出来ないという事?不便な気もするが、今回はそれで問題無いので可。
予約制の事もあり、混雑して待つことも無く、てきぱきとした対応で10分もせずに終了。
ちなみに、 受け取った書類は:
  • 説明書
  • 申請書及び記入例
  • 同意書
  • 旅券返納留保願書
  • 封筒
通常6稼働日で出来るとの事なので、出張サービスの10日前迄に送れば大丈夫だろう、という事で、こちらも手続き一歩前進。

2013年2月26日火曜日

Zurich の冬の遊び場 (ETH Active Sundays)

第二の故郷・CAでは、一年中温和な気候に恵まれ、外の遊び場に困る事はまず無かった。が、ここは冬の寒さ厳しい中央ヨーロッパ。夏は快適な気候の中いくらでも子供達を外で遊ばせておく事が可能だが、冬は頭を悩ませる。勿論、子供はあまり寒さを感じないものらしく(?)雪が降ろうと氷点下だろうと、外に出て遊びたがるのだが、一人での外出が可能な年齢でも無い限りは親が一緒についていかねばならない。最近でさえやっと激しく動いてお互い温まる事も可能となってきたが、雨の日はやはり室内で遊びたい今日この頃。そんな時、出かけられる場所はそう多くは無く、時にミュンヘンの日々が懐かしくなったりもする。

余談が多くなったが、表題のETH Active Sunday、これは0-8歳児対象のプログラムで、寒い冬に体を動かそう!というInitiativeのひとつ。スポンサーは某銀行だが、ETHの体育館をアスレチック場に変え、月に一度10-17時迄、冬の間(10-3月)だけ無料開放されているのだ。たった月に一度とはいえ、日曜日の室内Activityは非常に有難い。毎回少しずつ内容が変わっているが、大体は同じ様な遊具で埋め尽くされている。しつこい様だが、無料のものが皆無のスイスで、無料の施設なばかりか、子供達には水とちょっとしたスナック迄用意されている。

非常に素晴らしい施設なのだが、難点は非常に混む事。初めて参加した際に、午前中が比較的空いていたので、次も午前中に足を運んだが、既に超満員。昼食の時間に若干人出が少なくなるが、午後も続々子供達が押し寄せる。それでも一応秩序は保たれ、1歳の息子も怪我もなく遊ぶ事が出来た。(万一怪我の場合に備え、会場内には保健室も設置されている)。

会場迄はバスでも行けるし、駐車場も豊富なので車でも可。お昼は持ち込みランチを2階席等で食べてもよいし、又はETHキャンパス内のカフェテリアも開いているのでそこで昼食をとる事も可能。今年は残りあと1回。コンピューター等で遊ぶ子供が増えている中、こうした遊びを楽しいと感じてくれる子供になって欲しいと願う一母でありました。

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ETA Active Sundays
イメージこちら

2013年2月16日土曜日

保育園の費用

スイスではいつもネタになるのが、費用、お値段の話。
今年は例米調査会社の統計で東京に抜かれ2位に転落したらしいが、何事にもお金のかかるのがスイス、チューリッヒ界隈。保育園の費用も例外ではない。

今回息子がお世話になっている保育園は公立の保育園で、町の援助がある保育園。さあ、気になる費用は?

115CHF (約1万1500円) 一般組み
130CHF (約1万3000円) 赤ちゃん組み(最長24ヶ月迄)

これは、一日のお値段。ちなみに、町内在住以外の場合は、それぞれ128CHF/143CHF。町外在住だが職場の近くという事で預けている場合は、こちらのお値段になってしまう。
この計算だと、週に2日間通う息子は、ひと月に8日間通ったとして月約9万円。この保育園は、最低でも40%預ける事が条件故、週に1日だけや週に半日を2回、の様な通い方は出来ないので、これが月の最低金額という事になる。
ちなみに仮に私が仕事に100%復帰したら、月の保育費約24万円!これって、高い?(高いよねえ?!)

この中には、勿論朝食、昼食、2度のおやつ代が含まれているが、おむつは持参。(以前の保育園はおむつ代も込みだった)息子は朝食の時間(6時半から8時の間)迄に保育園に行く事は無いのだけど。

保育園に通う理由は色々あると思うが、大半はやはり仕事の都合で仕方なく、なのだろうか。未だにスイス在住の個人の財力がどれ程なのか把握しきれていないのだが、子供の為、又は親のゆとりの為という理由で保育園を利用する人は果たして多いのか。少し興味があるところである。

******追記*****
同じ町の別の保育園は週2日で月約12万円、100%で30万円超えるそうな。それでも不足している保育園とは。。。

2013年2月15日金曜日

風邪の季節

私に似てとても健康な息子。殆どひどい風邪も無く、たとえ高熱を出してもいつも機嫌良くしていた息子。そんな彼が去年のクリスマス頃から引き続き風邪を引くようになった。
原因は色々あるのだが、風邪っぴきのGirlfriendに熱烈なチューをしてしまった事を発端に、何度も頻繁に車で長旅をさせてしまった事で疲れていた事等が重なったと思う。

クリスマス前の週末、40度近い熱を出して鼻水が出てきた息子、咳が酷く夜も眠れない日々が続いた。そこで、心配になった夫、週末だというのに、急患で休日担当の小児科医へ連れて行った。直ぐに血液検査をされ、炎症がない事を確認すると、単なる風邪だろうとの事で、咳用の飲み薬を処方された。未だ有効期限の切れていない同じ薬(Ventolin Sirup)が手元にあったのだが、開封すると持たないという事で、その場でその薬は処分された。。。

その後も咳は改善せず、熱もクリスマスにかけて40度近いのが続いたのだが、年末までには回復。一安心していたが、年明け暫くして、再び鼻水と咳がひどい風邪に。 息子が治ったと思ったら私が風邪。そして私が医者にかかったその夜中、息子の熱が再発。40度近いのが続く。今思えば、私に付き合って医者の待合室で長い事遊んでいた際に感染してしまったのでは。。。反省。
高熱とはいえ、若干元気がなかったものの他の症状も無く、2日後には、熱もひいた。が、夜だけ熱があがり、朝から昼間にひく、というのがその後続く。それだけならまだしも、どうも機嫌が悪い。この時から始まった保育園の慣らし保育も、連れてはいくもののただ黙ってじっとしているだけ。夜になると熱が出て、夜中の酷い夜泣きが続いた。泣いて起き、その後泣き止む事泣く、「本読む~!」「アルバム見る~!」と泣き叫びながら永遠に繰り返される事数時間。それなのに、何故か昼寝もせず、終日不機嫌で泣いてばかり。これが毎晩毎日。当然私も寝不足の日々。しかしながら朝になると熱も無く、本人も保育園に行くと言うので連れて行く。
 その繰り返しだったが、ある朝、保育園の前迄来たら、泣き出した息子。なだめて着替えさせ中に入るも、クラスの部屋のドアで頑なに入室を拒否。それでも泣き喚く息子を連れて入ったが、、、これでは慣らし保育の意味が無い、という事で、この日はそのまま退散。。。その後は相変わらず機嫌の悪い様子が続く。が、珍しく昼寝をした後に起きた息子、やたらと耳を触っている。よく見ると、何だか黄色いものが耳の中に!もしかして、と即医師に電話、30分後に予約がとれ、早速連れて行くことに。

症状を話して、診察。喉が若干腫れているので、熱は喉から来る風邪が原因だろうとの事。ただ、もう熱が出るのが夜のみ、とは治ってきている良いサインとの事。耳を確認すると、左はOK、問題の右は。。。耳垢がたまっていて見えません。何と!!私があれ?っと思ったのは実は耳垢だという。これは問題ありません、放っておけば自然に出てくるので、と言われ、結局耳は何でも無いという診察結果。拍子抜けしたが、私たち家族が信頼する医者がそういうのであれば、と安心して退散。勿論、確実に知るには血液検査をする事も出来るが、不機嫌なところに針を刺すのは可哀想、という医者。先ず有無を言わせず血液検査をした休日担当医とは違う。もしも夜に熱が酷かったり辛そうであるなら、座薬を使用する事を勧められる。

そして翌日、相変わらず機嫌は悪かったが、 昼間にふとした事で、右の耳から耳垢がポロっと取れたのだ!その大きさと言ったら、兎に角驚いた。写真を撮っておけば良かったと今になって思うが、あんなに大きなものが詰まっていたら、そりゃあ機嫌も悪くなるだろう、と思わせるほどの巨大耳垢。しかも2個!これで安心と思ったその夜中。「お耳、痛いよう~!!!」と泣き叫ぶ息子。やっぱりあの耳垢もどきは、耳垢では無く、中耳炎の膿ではないかとの確信が強まる。
とりあえず座薬を与え、翌日朝一で小児科に電話。 

診察の結果、、、はい、中耳炎でした。水曜の段階で既にそうだったんだよね、きっと。耳垢といわれて納得した私、見落としでした。しかも今回は左の耳も軽い中耳炎になっているとの事で。。。即抗生物質を処方され、その他痛み止めの座薬をもらう。抗生物質が効いてくるまでに約3日かかるので、3日間は座薬を使用。その座薬と抗生物質を使用すると直ぐに、息子の機嫌が良くなった。流石文明の利器(?)、薬様の力。1日目は薬が切れるとまた不機嫌になるので、やっぱり薬の力、偉大なのだと思い知らされる。指示通り、3日間は座薬を使いつつ、8日間抗生物質を服用。
機嫌も良くなったし、熱も出なくなったし、もう治っただろうと思ったが、再診の結果、右も左もいまだに中耳炎治っておらず。。。更に4日間の抗生物質投与を処方される。
そしてその後の再診察。流石にもう治ったと思ったが、これまた両方とも治っていない!抗生物質さえ飲めば直ぐに治るものだと思っていたが、、、もしかして息子には耐性菌が出来てしまっているのだろうか。。。抗生物質の投与は処方されなかったが、2週間、毎日鼻を食塩水で洗う事、プール禁止を言い渡され、2週間後に再度診察。

未だその再診を迎えてはいないのだが、毎日の様子をみると、完治していてもいいのでは、、、と思わせる。が、中耳炎を侮ってはいけない、という事をよく聞くので、しっかり治してあげようと注意している母2年生でありました。注意するって言っても、外出時には耳をしっかりカバーする事、外出から戻ったら手を洗わせるぐらいなんですけど。

風邪の季節、どうか皆様もお大事に。

2013年2月12日火曜日

保育園、慣らし保育終了!

一つ目の保育園をクビになって(?)から早1年以上が過ぎ、再度 Try した保育園。こちらの保育園、慣らし保育は2週間と前回の保育園より1週間長い。本来なら実働10日の2週間で終了だが、今回息子の体調不良等で、1週目に2日程休んでしまった事もあり、慣らし保育は3週目の2日間迄かかった。ちなみにスケジュールは:
1日目 1時間親子滞在
2日目 1.5時間親子滞在
3日目 1.5時間滞在 (内、親30分抜ける)
4日目 1.5時間滞在
5日目 1.5時間滞在 (内、親40分抜ける)
6日目 2.5時間滞在 (内、親1時間抜ける)
7日目 3時間滞在  (内、親2時間抜ける。初のお昼ご飯)
8日目 3時間滞在  (内、親2.5時間抜ける。お昼ご飯)
9日目 6時間滞在  (内、親5時間抜ける。昼寝に挑戦)
10日目 6時間滞在  (内、親最初の5分のみ滞在。昼寝挑戦)

最初の1週間に、5日中2日休んでしまった事もあり、3回目から4回目の慣らしが週末を挟み3日あいてしまった為に、4日目の独り時間が無しになったりとイレギュラーなプランだが、参考までに。

前回の経験もあるので、今回も2週間の標準慣らし期間では不十分だろうと思っていた。が、結果、無事に2週間=10日間の慣らし保育で、慣らし終了!

最初の1週間は、息子が思わぬ中耳炎にかかっていた為、なかなか難航した。が、その後は非常に順調に行き、9日目にバイバイをした際には、泣きながら「おしゃぶり~!!!」と叫んでママと反対方向に走って行ったのは、正直驚いた。息子は、母が去らねばならない事を理解していたのである。それを自分に言い聞かせるかの様に、おしゃぶりとベストフレンドのねずみちゃんを取りに走って行った。しかし、案の定昼寝は難航し、結局昼寝チャレンジ1日目は昼寝無しで終わってしまった。昼寝チャレンジ2日目、慣らし保育最終日には、保育士達は息子をバギーで寝せる事も覚悟してくれたようだが、なんとこの日はちゃんと1時間15分程しっかり昼寝が出来たという!これには私も相当驚いた。昼寝が出来たらもう大丈夫!という事で、慣らし保育卒業、次回からは通常の保育開始と相成りました。

慣らし保育9日目には迎えに来た親の顔を見て泣きそうな表情を見せた息子だが、10日目は笑顔を見せてくれた息子。とは言え、「ママ~!!」と喜びを顕わにする事はせず、続けて先生と本を読み続ける。他の子供は親が来ると、喜んで笑顔で走っていくと言うのに。。。あれ~。。。?

いずれの日も、お別れの際には力いっぱい泣く息子。でも1-2分で泣き止み、それ以降は全く問題が無くなったと言う。泣かないだけではなく、少しは楽しんでいるのだろうか、と先生に聞くと、よく笑って、歌って、踊って、クラスメイトとも良く遊んだという。更に付け加えるならば、得に昼食・おやつの時間には全力で嬉しさを表現し、2人前は食べる、との事。ハハハ、私の息子だからね。

ともあれ、前回の保育園経験が嘘の様に、素晴らしい成果を見せた今回の慣らし保育。いよいよ週2日の通常保育の始まり!

2013年2月1日金曜日

風邪の診療費

先日人生初?とは行かぬまでも風邪で医者にかかってしまったのだが、その請求書が届いた。計2回の診察で、処方された薬全てを含むその診察料は、さておいくらでしょうか?

400.55 CHF(約4万円)
内薬代 67.45 CHF (約6700円)

はい、こちらもスイス価格でございました。
たかが風邪で4万円の診察・治療費とは、恐るべし。道理で皆、風邪ごときで医者に行かないはずだ。

日本で医者にかかった場合、保険を使用せずに100%自費で支払った場合は1万円程度だろうと予測される。軽く4倍。
ここでのキーワード、「保険」だが、そう、ここスイスにも健康保険があり、いくらかは保険で支払われる。この「いくらか」とは、一部には自分で設定するもので、いわゆる年間の免責額を引き、それ以上の部分の9割(全額の設定もあるらしい)が支払われる仕組み。ちなみに私の免責額は年間約20万円で設定されている為、今回の4万円は全て自己負担。去年までは一度も医者にかからなかったし、毎月馬鹿高い保険料を払っている意味があるの?という気もするが、我々外国人、保険加入は義務であるので仕方が無い。(ちなみに保険料毎月約3万也、チーン!)

日本には高額医療の補填等もあるし、存続が厳しいとされてはいるものの、素晴らしい健康保険制度が存在していると思う。スイスにも保険制度はあるし、また医療レベルは確かに高く、安心して暮らせる国である。が、それなりの対価を払わねばならない、そういう国なのだ。