2013年11月25日月曜日

Kerzenziehen(ろうそく作り)

スイスの冬の風物詩のひとつがこれ、Kerzenziehen(ろうそく作り)。去年のクリスマスの際、初めて体験してみたのだが、今年は息子が興味を示した。我が町でも先週末から1週間このKerzenziehenが行われている。突然雪が降り、気温も氷点下か否かというある夕方、息子が突然、「ろうそく作りに行く!」と言い出した。冗談だとは思ったが、一応完全防寒し、ペダルなし自転車に乗って、町の広場へ向かった。ろうそく作りのテントを見ると、早速自転車を降りて、テントへ突入。

一応様子を見せて説明し、本当に作りたいのか、確認。受付の人に、「ちょっと未だ小さいかもしれないけど。。。」と言うと、「じゃあ小さいのを作ってみましょうか?このくらい?」と、皆よりも短めに紐を切ってくれた。

そうそう、紐。一応作り方を説明しておこう。まずは太さの違う紐から好きなものを選び、長さも希望があれば調整してもらう。これが蝋燭の芯になる。これを溶かした蝋が入っている入れ物にいれて、蝋を芯に付けていく。 蝋を付けて、冷やして、また付けて冷やして、、、をひたすら繰り返し、好みの太さ・大きさになるまで繰り返す。完全に冷やしてから次のレイヤーを付けるので、大きな蝋燭を作るには忍耐が必要。場所によっては、数日に渡って作る人の為に保管場所を設けているところもある。完成したら、好みで形成すると、世界に一本の手作り蝋燭の出来上がり。
最後に計量し、重さで支払いの値段が決まる。

去年は蜜蝋の蝋燭と色の付いた普通の蝋の蝋燭を作ったが、我が町のKerzenziehenでは、蜜蝋のみ。蝋を付けては氷点下の外に出て完全に冷えるのを待ち、また蝋を付けに行って、外に出て、、、を繰り返し、かれこれ1時間は頑張った。まだまだ小さな蝋燭だったが、息子の目には完成と映ったらしく、突然、「終わり!」宣言。
蝋燭の下を切ってもらい(立てた時に立つように)、計量。聞き間違えかと思ったが、わずか50ラッペン(約60円)。息子にお金を渡すと、きちんと自分で支払いをし、お礼を言って蝋燭を受け取った。「パパに見せるの!」が第一声。元気な様でも、やっぱりパパが居ないのはちょっと寂しいのかな。

蜜蝋の蝋燭は、作ってから1年程寝かせると良いらしい。そうする事でゆっくり燃えるそうだ。息子が一人で作った初の蝋燭。火をつけるのは来年のクリスマスかな。
 

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