2020年12月10日木曜日

歯科治療1回目

 そんなこんなで私の歯科治療が始まった。
詰め物が取れた件も予約の際に伝えたし、即刻治療してもらえると思っていたが、初回は検診となった。問題の箇所は勿論、他の歯についての記録もとる。問題の箇所はレントゲンも撮った。

 治療方針の詳しい説明があったが、それ以前にこの歯科医、進行を逐一説明してくれるのだ。これには感心した。

 さて、私の歯。抜歯の可能性も示唆される。すぐに抜歯を望む歯科医が多いと聞く中で、出来れば歯は温存、という方針の様なので安心するが、それは詳しく見てみないとわからないとの事。従い、次回はまず、詰め物が取れた部分の虫歯を治療し、歯が温存可能かを検討する。温存の場合は、根管治療が必要。という事は、アメリカで何千ドルもかけて治療したセラミックのクラウンを外す、という事だ。。。そして、最終的には再びセラミッククラウンを入れる事になる。頭の中で試算するに、これまた3000ユーロ級の治療だろう。治療費は仕方が無いと思えるが、既存のセラミッククラウンを破壊・・・というのが結構ショック。

 という事で、初回の診察は終了。早速次回の予約を取るが、2時間の治療時間見積もりを言い渡される。所要時間だけでなく、費用の見積もりも欲しいところだ。

2020年12月7日月曜日

EVが家にやって来た

 12月6日は、聖ニコラウスの日。子供達の生まれ故郷スイスでは、サミクラウスと言うのだが、ドイツでは聖ニコラウスと言わないと通じない。祝い方も若干異なるが、起源は同一。今年のこの日は日曜日に当たった為、学校や幼稚園では翌日の7日にニコラウスがやって来たらしい。

 我が家にもやって来た。ニコラウスではなく、EV。電気自動車。(勿論、ニコラウスも6日にやって来たが)先月、私の欧州生活を共にしてきた車が突然動かなくなった。過去にも一度、オーストリアのスキー場でそんな事があったのだが、その時は時間を置くと復活した。今回はその兆候もなく、看病虚しくお蔵入りとなってしまった。実はこの車、ドイツに引っ越した際に売却しようと思ったのだが、そうこうしているうちに、夫の車使用頻度が上がり、結局2台必要なドイツ生活を送っていたのだ。一台でも何とかならなくは無いが、超田舎の別宅に入り浸っている夫には車は必須。そして通常は自転車で事足りるのだが、子供達の習い事やプレイデイトに車が必要な事がある私。
車1台生活続ける事1‐2週間。そして決めると行動が速い夫は、さっさと新車購入決定。私もディーラーで試乗してみたのだが、初のEV(電気自動車)購入となったのである。

需要の高い電気自動車。通常オーダーしてから納入に数か月かかる。が、今直ぐに欲しい我々(夫)。ディーラーの在庫のなかから選ぶことになった。かなりベーシックな仕様だが、そもそも走ればいい私には、それでも十分な機能が装備されている。

夫は車と共に、ディーラーから贈られたというシャンパンを持って帰宅した。喜ぶ夫だた、それ同等に喜んでいたのは息子。以前学校でも、EVについてのプロジェクトを扱った事もあり、また当地で開催されたオートショーでも、興奮して電気自動車を見学していた。この血は誰のだ?

到着したその日、宿題をやっていた筈の息子が夫と共に消えたのだが、二人で近所を試乗していたらしい。そうか、そのくらい盛り上がってあげないといけなかったのかも。

その昔、出張でレンタカーを借りる事が多かった私。結構色々な車に乗ったが、ハイブリッドカーが当たった事もある。電気自動車も、そう変わらない気がする。環境に優しいというメリットがある種の自己満足になり、何となく運転も気分が良い。ただ、充電設備が自宅にないので、小心者の私は、残り走行可能距離が短くなってくると、妙にドキドキするのである。

ちょっと早いクリスマスプレゼント。

2020年12月3日木曜日

サッカー サマーキャンプ

 何と季節外れの話題だろう。
来年の夏のサマーキャンプ、毎年恒例となっているのが、息子が参加するサッカーキャンプ。スイスで初めて参加したサッカーキャンプだが、これは最高に良かった。いつかその事も記録しよう。今回は、5度目のキャンプ参加。この他にデイキャンプにも参加している。一度は別のサッカースクールで秋に参加した事もある。

 さて、何故今この話題か、というと、今日は、某サッカースクールのサマーキャンプの申し込みの日だったのだ。正確には、2021年のなので、早いのでイースター、遅いのでは秋休み中のキャンプ申し込みも含まれる。

 申し込み受付時刻からものの5分で完売してしまうこのキャンプ。毎年、時計を見つめながら開始時刻を待つ。PCの反応が遅い時の焦りと言ったら。今回は、先方のシステム変更により、新たなプラットフォームでの登録だったが、前回までに比べて処理・待機時間が長い。何度もエラーになったりで、申し込み完了まで漕ぎつけたのはかれこれ20分後位だった。

 元々、長期展望の計画が立てにくい我が家。来年のどの時期に何をするのか、今の時点で決めねばならないのは多少のリスクはあるが、とりあえず、夏の1週間の息子の予定は確定。 

 一昨年のキャンプには、遠くは韓国から参加しに来ていた少年もいた。娘も広い人工芝のグラウンドで遊んだり、息子を応援したりして一時を過ごした。今年のサマーキャンプはコロナ禍で通常とは異なる方式だったが、それでも息子は楽しかったそうだ。来年は、例年のグラウンドで思いっきり練習が出来る事を願う。

2020年11月29日日曜日

1st Advent

 「私、Adventskranz を作りたいの。」娘の突然の発言。どちらかと言うと、未だにアメリカ式のクリスマスに馴染んでいる私は、これまで真面目にAdventskranzを飾った事が無い。せっかく娘がやる気になっているので、今年はAdventskranzを作ってみる事にした。

 まずは、アドヴェント前の週末。森に樅ノ木の枝を探しに行った。霧雨の降る午後。決して森遊び日和ではないが、樅ノ木探していざ森へ。無断に伐採して良いものか、良心が痛む私に対して、夫は問題無いと言う。ここまで来て言い合いか・・・都合よく、暫くすると、落雷か何かだろうか、倒れている樅ノ木を発見。そこからいくつか枝を頂戴致しました。

 クランツの作り方は色々あるが、伝統的なリース型の他に、大きなプレートに蝋燭を4本並べ、周りを樅ノ木等で飾り付ける、という方法もある。実は後者でいこうかと思っていたところ、どこからか郵便物到着。クランツ・リースの土台部分。夫が既にオーダーしていたのだった。という事で、ここからは夫に主導権を譲る事にした。

 しかし。肝心の夫は、不在。戻ったのは第一アドヴェントの日。なので、一応前日までに、簡単バージョンを2点作成しておいた。うん、悪くないぞ。

 そして、アドヴェントの日、夫は早速子供達と製作にかかる。土台に樅ノ木を枝を刺して、ワイヤーで固定。蝋燭をたてて固定。飾りをつけて、はい、出来上がり!!

 非常にシンプルだが、いい感じ。早速一つ目の蝋燭に火をともす。4本の蠟燭にはそれぞれ意味があり、一本目は「希望」。息子の名前にも使った文字。色々な意味で少し感傷的になるアドヴェント期間。子供達の笑い声が心を温かくしてくれる。

算数教室

 コロナ禍で行動・接触が制限される中、一つ可能性が広がっている事がある。遠隔地、特に日本で行われるワークショップ等への参加である。先日述べた空手稽古もそうだが、オンライン社会科見学や、科学実験教室、そして本日参加した算数教室も、その恩恵を受けたものだ。

  日本でのワークショップの場合、ネックとなるのが時差。日本の午前中、即ち当地深夜の場合が多く、ギリギリ参加出来ても朝6時開始等、子供達は眠気眼をこすりながら参加となる。今日は有難いことに朝8時半開始という最高のタイミング。使用媒体はYoutubeの動画配信。Liveなので、コメント機能を利用してリアルタイムのコミュニケーションが可能。

 さて、肝心の算数教室。音声に若干問題があり、私の目論見の一つである「生の日本語に触れる」は今ひとつ達成度が低かったが、算数への興味関心を引き出す、というメインの目論見には大成功の参加だった。

 子供だけに参加させても良いのだが、私も一緒にやってみる事で、あれよこれよと会話しながら、また感動・発見を共有する事も出来て、非常に楽しかった。

 午後は半日オンライン授業の為、朝更に90分のオンラインセッションはどうかとも思うのだが、たまにはこんなのも良いだろう。

2020年11月24日火曜日

初めての歯科予約

遂にその日は来てしまった。
いつもの様にフロスをかけていた時、歯の詰め物が取れてしまった。舌で触るとぽっかり大きな穴。穴は気になるし、食べ物は引っかかる(というか、詰まる)し、次に日本に帰れる日は見えないし、という事で、欧州で初の歯科治療にふみきった。欧州に暮らす事、早11年。長期出張入れたら12年。これまでよく歯医者知らずで頑張れたものだ。正確には、実は年に1度は日本で健診を受けていた。虫歯は見つからず、歯肉炎治療やクリーニングをしてもらっていたのだが、去年遂に虫歯が見つかってしまった。最後に虫歯を治療したのがその約16年程前。安定収入があり、お金の使い道が他に無かった事も手伝い、車が余裕で2台位買える程の相当の投資をしたのだが、そこで治療した歯達は、この10数年ビクともしなかったのだから、悪い投資では無かったのかもしれない。

しかし。日本で見つかった、小さな虫歯。これが厄介にも、クラウン(歯冠)と歯の隙間に出来ていた。とりあえず削って詰める治療はしたものの、歯科医は確かに私に言っていた。「随分立派なクラウンですね。。。高そうですし。。。ちょっとそのままにしておきますね。」本当だったら、クラウンを外して虫歯治療をしたかったに違いない。

長くなったが、今回取れたのはその詰め物。
日本での治療は長持ちしない、という私の仮説を裏付けるような結末。勿論、日本の歯科医の面子を守るために再度付け加えるが、きっと歯科医は思うような治療が出来なかったのだろうというのも、原因の一つ。

インターネットで歯医者を探し、口コミを調べる事2週間はかかっただろう。結局夫のかかりつけの歯医者に予約を取った。私の緊張をすぐにほぐしてくれたのは非常に好感度の高い受付のスタッフ。新規をとらないかもしれない(こんな時期・コロナ禍だし)との不安も打ち消され、比較的早い予約が取れた。

という事で、ここから私の長く大掛かりなドイツでの歯科治療が始まったのである。

20年振りの黒帯

 現在、感染症対策の為、個人競技を除いた全てのアマチュアスポーツが禁止されている。息子の通う空手道場も然りで閉鎖中。これまで週5日スポーツに打ち込んでいた息子。体力低下の予防に、前回同様ジョギングに連れ出そうかと思っていた矢先、春の移動・接触規制の際お世話になった某道場が、オンライン稽古を、再び非会員にも開放するとの情報を得た。正確には、もしや・・と彼らのWebsiteを見たところ予感的中。しかも今回は週4日、子供も大人も合同稽古という事で、近頃大人や青年部との稽古に通っていた息子は俄然やる気になった。そして・・・私も息子と一緒に、20年程眠っていた道着を取り出し、稽古に参加する事にしたのだ。

事の発端は、娘が空手に興味を示したこと。しかし、母離れが出来ない甘えん坊の娘は、「ママと一緒に」が口癖。これまで数々の習い事をこのせいで断念してきた。今回、場所は家。ママと一緒にやってみない?と誘うと、お下がりの道着と白帯を締めて、やる気満々となったのであった。

私は球技が好きだ。子供が生まれてから、将来一緒にキャッチボールしたりしたいという希望はあった。球技では無かったが、息子が4歳で空手を始めた時、周りから何故一緒に稽古をしないのかと散々問われたが、聞き過ごしてきたこの数年間。ある意味、その希望が今実現。

 20年振りに着る道着。基本の形も殆ど忘れてしまい、黒帯を締めるのも躊躇があったが、それ以外の帯が無いので、締めさせて頂く。稽古を1日休めば取り戻すのに2日かかる。1週間休めば2週間かかる、と言われた空手の稽古。前のレベルに戻すのに、じゃあ40年かかっちゃう??

室内という制約がある為、基本稽古のみではあるが、こうして私の20年位振りの空手稽古が始まったのである。

はい、はっきり言って非常にきついです。運動不足プラス長いブランク。体が思う様には動いてくれません。それでも、息子と並んで、時には笑い合って、一緒に稽古が出来るのはとても嬉しい。ちなみに娘は、初回の10分程度は頑張った。初心者向けの稽古では無かったので、それは仕方ない。

アマチュアスポーツ解禁が早く来てほしい一方で、再開してしまうとこのオンライン稽古は無くなってしまう。ちょとしたジレンマを感じつつも、稽古に打ち込む今日この頃です。