遂にその日は来てしまった。
いつもの様にフロスをかけていた時、歯の詰め物が取れてしまった。舌で触るとぽっかり大きな穴。穴は気になるし、食べ物は引っかかる(というか、詰まる)し、次に日本に帰れる日は見えないし、という事で、欧州で初の歯科治療にふみきった。欧州に暮らす事、早11年。長期出張入れたら12年。これまでよく歯医者知らずで頑張れたものだ。正確には、実は年に1度は日本で健診を受けていた。虫歯は見つからず、歯肉炎治療やクリーニングをしてもらっていたのだが、去年遂に虫歯が見つかってしまった。最後に虫歯を治療したのがその約16年程前。安定収入があり、お金の使い道が他に無かった事も手伝い、車が余裕で2台位買える程の相当の投資をしたのだが、そこで治療した歯達は、この10数年ビクともしなかったのだから、悪い投資では無かったのかもしれない。
しかし。日本で見つかった、小さな虫歯。これが厄介にも、クラウン(歯冠)と歯の隙間に出来ていた。とりあえず削って詰める治療はしたものの、歯科医は確かに私に言っていた。「随分立派なクラウンですね。。。高そうですし。。。ちょっとそのままにしておきますね。」本当だったら、クラウンを外して虫歯治療をしたかったに違いない。
長くなったが、今回取れたのはその詰め物。
日本での治療は長持ちしない、という私の仮説を裏付けるような結末。勿論、日本の歯科医の面子を守るために再度付け加えるが、きっと歯科医は思うような治療が出来なかったのだろうというのも、原因の一つ。
インターネットで歯医者を探し、口コミを調べる事2週間はかかっただろう。結局夫のかかりつけの歯医者に予約を取った。私の緊張をすぐにほぐしてくれたのは非常に好感度の高い受付のスタッフ。新規をとらないかもしれない(こんな時期・コロナ禍だし)との不安も打ち消され、比較的早い予約が取れた。
という事で、ここから私の長く大掛かりなドイツでの歯科治療が始まったのである。
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