我が家の裏は知る人ぞ知る、プチ観光地の山。
残念ながら、我が家から徒歩やゴンドラ圏内には無いのだが、少し車を走らせると、この山の続き部分に、これまた知る人ぞ知る、プチそり滑り場がある。山の我が家のすぐ裏部分は雪が積もってもすぐ融けてしまう事が多いが、この秘境そり場はしっかりと雪が積もっている事が多い。
久し振りに雨の様な雪の様な氷の様なものが降った翌日は快晴に恵まれた。ぽかぽか陽気の午後、友人の提案でそり滑りに行く事に急遽決定。
息子を無理矢理昼寝から起こし、車にそりを積んでいざ出発。
週末はスイスのスキー場にはあり得ない程に混むこのスロープも、平日とあってかガラガラ。4組程の親子連れがいるのみ。
ちなみに週末には、隣の農場?の人が、温かい飲み物や軽食のスタンドを出していて、ちょっとしたレジャー場。お店側では絞りたての牛乳も買えるらしいので、一度試してみよう。
息子は去年の冬、本格的そりデビューを果たしており、今シーズンも既にこのスロープでそり滑りをしている。
いつもは夫が息子とそり滑りをする係りなのだが、今日は私だけ、という事で、まず息子には友人から借りた簡易そりにトライしてもらう。これならお尻の大きさに持ち手がついた程の薄いプラスチックの板なので、2歳の息子でも手軽に運ぶことが出来る。(そう、母、楽したいのだ)
しかし。
レッスン無しに果敢に滑り出した息子。スピードが出すぎ、途中で後ろ向きに回転してしまい、そのまま加速しながら下へ。。。そして転倒。
このせいで、このなんちゃってそりは嫌いになってしまったらしい。後ろ向きになるまでは笑ってたのに。。。しまった。
仕方がないので、息子の「青いそり」(と彼が呼ぶ)登場。
日本ではなかなかお目にかからないだろう、このスイス定番の木製そり。一人で乗せてみたが、どうも怖いらしい。あれー、去年は一人で乗っていた様な。。。
仕方なく、その日はそれからひたすら私が息子とそりを滑る事になる。
唯一の救いは、上りは必ず息子が自分でそりを引っ張って上ってくれたこと。My そりなんだね。こんな重いものを引っ張る息子に、成長を感じずにはいられない親馬鹿の私。
結局夕日が山の稜線に沈みかける5時過ぎ迄、最後の一人となって滑り続け遊び続けた息子達。意外にも日向は暖かく、付き添いの親たちもこの日ばかりは凍えること無く、日向ぼっこを満喫。私はカリフォルニアでの古き良き日々を思い出したりなんかして。
聞くところによると、このスロープ、昔はリフトが1本あって、普通のスキー場として地元民に愛されていたらしい。確かに、初心者の練習には良いくらいの傾斜と広さがある。私も今度、ここにスノーボードでも持ってこようかなあ。(初心者じゃありませんけど)
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