2020年11月29日日曜日

1st Advent

 「私、Adventskranz を作りたいの。」娘の突然の発言。どちらかと言うと、未だにアメリカ式のクリスマスに馴染んでいる私は、これまで真面目にAdventskranzを飾った事が無い。せっかく娘がやる気になっているので、今年はAdventskranzを作ってみる事にした。

 まずは、アドヴェント前の週末。森に樅ノ木の枝を探しに行った。霧雨の降る午後。決して森遊び日和ではないが、樅ノ木探していざ森へ。無断に伐採して良いものか、良心が痛む私に対して、夫は問題無いと言う。ここまで来て言い合いか・・・都合よく、暫くすると、落雷か何かだろうか、倒れている樅ノ木を発見。そこからいくつか枝を頂戴致しました。

 クランツの作り方は色々あるが、伝統的なリース型の他に、大きなプレートに蝋燭を4本並べ、周りを樅ノ木等で飾り付ける、という方法もある。実は後者でいこうかと思っていたところ、どこからか郵便物到着。クランツ・リースの土台部分。夫が既にオーダーしていたのだった。という事で、ここからは夫に主導権を譲る事にした。

 しかし。肝心の夫は、不在。戻ったのは第一アドヴェントの日。なので、一応前日までに、簡単バージョンを2点作成しておいた。うん、悪くないぞ。

 そして、アドヴェントの日、夫は早速子供達と製作にかかる。土台に樅ノ木を枝を刺して、ワイヤーで固定。蝋燭をたてて固定。飾りをつけて、はい、出来上がり!!

 非常にシンプルだが、いい感じ。早速一つ目の蝋燭に火をともす。4本の蠟燭にはそれぞれ意味があり、一本目は「希望」。息子の名前にも使った文字。色々な意味で少し感傷的になるアドヴェント期間。子供達の笑い声が心を温かくしてくれる。

算数教室

 コロナ禍で行動・接触が制限される中、一つ可能性が広がっている事がある。遠隔地、特に日本で行われるワークショップ等への参加である。先日述べた空手稽古もそうだが、オンライン社会科見学や、科学実験教室、そして本日参加した算数教室も、その恩恵を受けたものだ。

  日本でのワークショップの場合、ネックとなるのが時差。日本の午前中、即ち当地深夜の場合が多く、ギリギリ参加出来ても朝6時開始等、子供達は眠気眼をこすりながら参加となる。今日は有難いことに朝8時半開始という最高のタイミング。使用媒体はYoutubeの動画配信。Liveなので、コメント機能を利用してリアルタイムのコミュニケーションが可能。

 さて、肝心の算数教室。音声に若干問題があり、私の目論見の一つである「生の日本語に触れる」は今ひとつ達成度が低かったが、算数への興味関心を引き出す、というメインの目論見には大成功の参加だった。

 子供だけに参加させても良いのだが、私も一緒にやってみる事で、あれよこれよと会話しながら、また感動・発見を共有する事も出来て、非常に楽しかった。

 午後は半日オンライン授業の為、朝更に90分のオンラインセッションはどうかとも思うのだが、たまにはこんなのも良いだろう。

2020年11月24日火曜日

初めての歯科予約

遂にその日は来てしまった。
いつもの様にフロスをかけていた時、歯の詰め物が取れてしまった。舌で触るとぽっかり大きな穴。穴は気になるし、食べ物は引っかかる(というか、詰まる)し、次に日本に帰れる日は見えないし、という事で、欧州で初の歯科治療にふみきった。欧州に暮らす事、早11年。長期出張入れたら12年。これまでよく歯医者知らずで頑張れたものだ。正確には、実は年に1度は日本で健診を受けていた。虫歯は見つからず、歯肉炎治療やクリーニングをしてもらっていたのだが、去年遂に虫歯が見つかってしまった。最後に虫歯を治療したのがその約16年程前。安定収入があり、お金の使い道が他に無かった事も手伝い、車が余裕で2台位買える程の相当の投資をしたのだが、そこで治療した歯達は、この10数年ビクともしなかったのだから、悪い投資では無かったのかもしれない。

しかし。日本で見つかった、小さな虫歯。これが厄介にも、クラウン(歯冠)と歯の隙間に出来ていた。とりあえず削って詰める治療はしたものの、歯科医は確かに私に言っていた。「随分立派なクラウンですね。。。高そうですし。。。ちょっとそのままにしておきますね。」本当だったら、クラウンを外して虫歯治療をしたかったに違いない。

長くなったが、今回取れたのはその詰め物。
日本での治療は長持ちしない、という私の仮説を裏付けるような結末。勿論、日本の歯科医の面子を守るために再度付け加えるが、きっと歯科医は思うような治療が出来なかったのだろうというのも、原因の一つ。

インターネットで歯医者を探し、口コミを調べる事2週間はかかっただろう。結局夫のかかりつけの歯医者に予約を取った。私の緊張をすぐにほぐしてくれたのは非常に好感度の高い受付のスタッフ。新規をとらないかもしれない(こんな時期・コロナ禍だし)との不安も打ち消され、比較的早い予約が取れた。

という事で、ここから私の長く大掛かりなドイツでの歯科治療が始まったのである。

20年振りの黒帯

 現在、感染症対策の為、個人競技を除いた全てのアマチュアスポーツが禁止されている。息子の通う空手道場も然りで閉鎖中。これまで週5日スポーツに打ち込んでいた息子。体力低下の予防に、前回同様ジョギングに連れ出そうかと思っていた矢先、春の移動・接触規制の際お世話になった某道場が、オンライン稽古を、再び非会員にも開放するとの情報を得た。正確には、もしや・・と彼らのWebsiteを見たところ予感的中。しかも今回は週4日、子供も大人も合同稽古という事で、近頃大人や青年部との稽古に通っていた息子は俄然やる気になった。そして・・・私も息子と一緒に、20年程眠っていた道着を取り出し、稽古に参加する事にしたのだ。

事の発端は、娘が空手に興味を示したこと。しかし、母離れが出来ない甘えん坊の娘は、「ママと一緒に」が口癖。これまで数々の習い事をこのせいで断念してきた。今回、場所は家。ママと一緒にやってみない?と誘うと、お下がりの道着と白帯を締めて、やる気満々となったのであった。

私は球技が好きだ。子供が生まれてから、将来一緒にキャッチボールしたりしたいという希望はあった。球技では無かったが、息子が4歳で空手を始めた時、周りから何故一緒に稽古をしないのかと散々問われたが、聞き過ごしてきたこの数年間。ある意味、その希望が今実現。

 20年振りに着る道着。基本の形も殆ど忘れてしまい、黒帯を締めるのも躊躇があったが、それ以外の帯が無いので、締めさせて頂く。稽古を1日休めば取り戻すのに2日かかる。1週間休めば2週間かかる、と言われた空手の稽古。前のレベルに戻すのに、じゃあ40年かかっちゃう??

室内という制約がある為、基本稽古のみではあるが、こうして私の20年位振りの空手稽古が始まったのである。

はい、はっきり言って非常にきついです。運動不足プラス長いブランク。体が思う様には動いてくれません。それでも、息子と並んで、時には笑い合って、一緒に稽古が出来るのはとても嬉しい。ちなみに娘は、初回の10分程度は頑張った。初心者向けの稽古では無かったので、それは仕方ない。

アマチュアスポーツ解禁が早く来てほしい一方で、再開してしまうとこのオンライン稽古は無くなってしまう。ちょとしたジレンマを感じつつも、稽古に打ち込む今日この頃です。

2020年11月23日月曜日

5年振り?

約5年半振りに、自分のこのブログを覗いてみた。まだきちんと存在している事に驚く。というのも、実は私はこの他にメインのブログ(英語版)を持っているのだが、ちょっとした手違いで、そのブログが消滅?してしまっているのだ。(多分)あれは、子供達が大きくなって、いつか読んでくれたら、と思い、細かく成長期を記してきた。なのに、なのに・・・・そのショックもあって、今後記録をどう残していくのがベストか考えていた時に、ふとこのブログの存在を思い出した。 

英語版の方が頻繁に更新していた一方こちらは程々だったその理由の一つが、結局同じ内容を2度書くのが面倒だったという事。それに、子供達とそのパートナーが将来読める確率が断然高いのが日本語より英語だろう、という事。このブログ読みたさに日本語を勉強・・・という事は、無いとはいえないが、まずないだろう。それに子供達が成長する頃には、きっと自動翻訳機能も今より精度があがっているかもしれない。という事で、とりあえず、こちらをちょっとだけまたいじってみる事にする。

 不在にしていた5年+の間に、色々な事があった。全てを記す心づもりは未だ出来ていないが、少しずつ、また日常を綴っていきたいと思う。