息子の咳は、結局秋・冬の間中続いた。
その間、定期健診を含めて医師のお世話になった事、4回。通常スイスでは、風邪やその程度で病院に行く人は少ないらしく、我々はきっと心配性の外国人、とのレッテルを貼られているのではないだろうか。でも、受診して何でも無ければそれは安心、と、まるで自分の体に対する対応とは全く違う対応をしてしまうのは、やはり親だから、なのだろう。
まず9ヶ月検診時、夜中の咳がひどい事を相談し、診察の結果処方された薬が2点。飲み薬(Ventolin Sirop)と座薬。
Ventolin Sirop は、朝・昼・夕の1日3回服用。最長7日服用。
喘息等に処方される薬の様だが、これは以前処方された薬と異なり、処方箋無しでは買えないもの。
座薬。朝・夕の2回。3日間の投与。
その後1週間が経過。残念ながら、これといった改善は見られなかった。
そこで再診の結果処方されたのが、2点。吸入薬と座薬。
吸入器の薬は、VentolinのInhaler版。1日3回、2吸入ずつ。
座薬は、丁度標高が高いところに行く予定があった為、万一咳が悪化したり呼吸が苦しくなった場合、との事で処方される。
吸引機の薬は、多少効果があった様で、咳の回数も減って来た様な気がする。
座薬は使用せず。
そんなある日、泊まりに来た義妹が、吸入器の使用に疑問を問いかける。少なからず彼女は医者(しかし、獣医だが。。。)。そのコメントに影響を受けた夫、吸入器の使用を中止する。
そして代わりに(?)、ドイツに行った際に薬局で咳止めシロップを購入。これが意外にも効いていた様な気がする。
しかしながら、完全に咳が治る事は無く、一度高熱が出た後に、咳が酷くなった。従い心配になった新米母は、再び受診。
そこで処方されたのが、シロップ(「Rhinathiol Sirup」)朝、昼の2回、と粉末の薬(「Singulair」)夕方1度。この粉末の薬は、高額だという事と必ずも全ての子供に効き目があるわけではないとの理由で最後の砦として処方されるものらしい。
この成果が見られたか、 大分改善されてきた咳。薬を処方された1週間後に経過観察で診察を受けたところ、大分良くなったが未だ完全では無いと指摘を受ける。従い、完全に咳が無くなるまで、自己判断で薬を止める事はしない様に、と釘をさされる。
そんな事でかれこれ半年以上に渡った息子の咳との格闘だが、本格的春の訪れと共に治りかけている気配。1歳の誕生日には、完治しているといいね。
「Rhinathiol Sirup ohne Zucker Kinder」 カルボシステイン(Carbosistein)が主成分で、痰の中の粘液成分を正常化し、痰や鼻汁を出しやすくする。砂糖含まず。1歳以上の幼児から服用可。処方箋無で購入可。
「Singulair」エイコサノイドの一種であるロイコトリエン(Leukotriene)が主成分。喘息の状態を和らげる為に処方。6か月以上の幼児から服用可能で、1歳に満たない息子は一日1袋を水に溶いて服用。
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