2011年3月15日火曜日

原発と被爆

世界の関心が、原発の影響に高まっている。

どの情報が正しいのかを判断するのが難しいところが、不安を拡大させているものだと思う。勿論、政府も『人体に影響があるレベル』との発言をしているし、全く懸念する必要が無いとは言わないが、現状を冷静に判断する必要があると思う。

これまで、放射線量について、理解をしていた人は少ないと思う。
μSv/h (micro sievert per hour) とは、その量を1時間浴び続けた場合の放射線量。
1000μSv = 1mSv 。

と言われても、ピンとこないだろう。
  • 1年間に通常の生活を送る上で人が受ける放射線量は 2400μSv (2.4mSv)
    => 0.27μSv/h (0.00027mSv/h)
  • 日本での1年間の自然放射線量は 1500μSv (1.5mSv)
  • X-Rayで受ける放射線量は 600μSv (0.6mSv)*
  • NRT-NY の飛行により受ける放射線量は 190μSv (0.19mSv)
  • 健康に害を及ぼす危険があるのは100000μSv (100mSv)
    * 但し、機器や種類によって大幅に差がある

今回の発表数値は

  • 東京 0.81μSv
  • 福島原発MP-4付近 10分毎の観測で、一時約900μSvを記録したが、15日夜時点で約10μSv
更に、これらの値は、時間と共に弱まっていくものである。
これらを考えると、現時点で必要以上に大騒ぎするのはどうかと思う。

勿論、少しでも害のあるものは良くない、という意見はごもっともだし、判断するのは最終的には個人個人だし、例えば雨に濡れない様に等注意をする事に越した事は無いだろう。

ちなみに私のパートナー、体に悪いもの、が基本的に嫌いな人。
私が飛行機に乗るのを『宇宙放射線の影響』を理由に大反対していた経緯もある。
この話を友人・知人にした時には、ほぼ全員に笑われたし、日本の産婦人科で相談した際も笑われてしまった。
そんな彼らが、今はきっと今回の原発の被爆をとても心配しているのだろうと思うと、
少し皮肉な感がわいてくる。

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