定期健診兼経過検診の筈が、急転してしまった。
学校帰りの荷物のまま、かかりつけ医院からZürich大学病院にTaxiにて移動。
Taxiの運転手さんはとても親切で、プライバシーと心地良い静けさを保ちながらも、体調は大丈夫か等気にかけてくれた。途中Zürich湖の横を通った時に太陽に照らされた湖がとても綺麗だったので、思わずコメントすると、ゆっくりとしたドイツ語で湖の説明をしてくれて、『あなたのドイツ語、私の日本語よりずっと上手ですね』という冗談まで交わしてくれたのが、嬉しかった。
15分程で病院到着。
1度見学に来ていたお陰で、多少の勝手が分かる。
今回は、分娩室(Gebärsaal)に直接向かうよう、地元クリニックの先生から指示を受けていたが、その場所がわからないので、婦人科の受付で質問。分娩室 (Gabäreabteilungと書かれていた)に連絡を取ってくれると、既に話は通っていた。
渡された之までの診察経緯を持って、分娩準備室に通される。ここから午後8時迄の
6時間近くをこの部屋で過ごす事になる。
未だ出産の登録用紙を提出していなかったので、その場で記入。
平行して助産師による問診やら検査が続く。
尿検査の後、CTG (胎児心拍と陣痛を図る機械)が暫くの間行われ、血圧・体温測定、血液採取、心電図測定。
その間シフトで働く助産師は何度か入替わり、私も4-5人の助産師のお世話になった。
暫くしてから医師が登場、腹部超音波で胎児確認、その後別室に移動し、子宮頚管を超音波確認。その前に消毒やら細胞摂取を行ったのだが、これの痛いこと痛いこと。。
研修医が傍にいて、口答試験の様に指導が行われている。
そしていよいよ子宮頚管測定。私への説明が無かったので、どんな具合か聞くと、結果変わらず、常時13mm程度、いきんだ際には10mm。超緊急事態ではないものの、いつ生まれてもおかしくない状況だという。ここで画像を見せてくれたが、赤ちゃんの頭の先がぶつかっている子宮口を閉じているこの管が、通常50mmのところ、10mmになっており、これが0mmになった場合、先ず破水、そして早産となってしまうとの事。
準備室に戻り、暫くして医師が登場、状況を説明してくれる。
現状やるべき事は2つ。
その① これ以上子宮頚管が縮まらない様に、子宮の収縮を抑え安静を保つ
その② 万一早産となった場合、胎児の生存可能性を高める為の準備を開始する
①の対策として、飲み薬を渡される。全部で5錠、15分置きに飲む。最後の1つが別の薬で、血圧を下げる薬らしいが、子宮収縮を抑える働きがあるらしい。
②の対策として、腕から血管注射を2本。これが痛いの何のって、、、、本当に血管に刺さってるの?!って叫びたい位。この投薬を24時間後に再び行う。胎児の肺機能を急成長させる為の薬で、投薬後72時間はかかる為、最低肺のでもそれまでは分娩にならないように頑張りたい、という事だった。
この間、ようやくパートナー病院到着。
この日はBaselで待ち合わせをして直接ドイツに向かう予定だったのだが、彼も予定変更、仕事場から帰宅、私の荷物をまとめて持ってきてくれた。
彼の顔を見たら、何だか涙が出てしまった。個室でよかった。。。
投薬終了後に、この日初めての食べ物を口にする私。
私の好物の、サーモンベーグルを買って来てくれていた彼。感謝!
その他、ヨーグルトやパン、フルーツにチョコレートと色々持ってきてくれました。
その後入院病棟に移動する前に、再度医師登場。
今後の事を説明される。先ず出産迄退院出来るか否かは現在未だ分からない事。
数日後の検診結果をもっての判断になるが、病院にいる限り安静は保たれるので、入院を勧める。また、シャワーも今のところ禁止。トイレ以外は寝ている事。
そして、先程の超音波検査で、胎児の大きさについて私が質問した際、標準と答えたが、後でコンピュータで計算するとどうも大きいようなので、再び見たい、と言われる。
ただ、超音波検査も子宮収縮を加速させる危険があるので、迅速に、という事でぱっと見たところ、
『やっぱり、、、長い』
大きいじゃなくて、長いの?
『ご主人が背が高いからかしら。足が長そうね』
結局何センチなのか聞きそびれたのですが、思いがけないコメントに爆笑。
ちなみに、ここでも性別判定変わらず。
またとても良く動く赤ちゃんだと驚かれる。良い事だそうですが。だから早く出てきたいのかなあ、、、でも、もう少しだけ留まってね、お腹の中に。
病室に移動した時、既に時は8時半。
同じ病棟の別の階で、出産前の妊婦用のセクション。今回の妊娠には基本保険の適用しかされない為、3人部屋。空いていた真ん中のベッドを使用する事に。
同室の二人も、多分外国からの人だと思うが、皆普通にドイツ語を使っている。私も頑張ってドイツ語。助産師も医師も、ドイツのドイツ語を話してくれる為、とても分かりやすい。やはりUniSpitalにして良かったかな、と思う。
Hotel滞在の時に私が一番最初にとる行動は、Information を読む事。
ここでも施設の説明がおいてあったので目を通すと、ありました、Internetの使用法!
受付は夜9時迄という事で、急いで彼に登録に行ってもらい、無事Internet接続!
いやあ、便利になりましたね。さもなければ、私の入院生活、退屈極まりないだろうなあ。知り合いも殆どいないし、彼も平日はいないし。
という事で、私の生涯初の入院生活が始まりました。
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