2011年2月28日月曜日

早産・切迫早産について

全てが順調で来た妊娠生活、まさか早産のリスクが高いと診断されるとは思っていなかった。
この機会に、早産についての情報を得る事が出来たので書き留めておこうと思う。

スイスでの早産の件数
年間2000件 (年間の出生数が不明なので%が分からないが、別のデータによると、近年増えており約7-9%が早産という統計あり)
2000g 以下 1400-1500
1500g 以下 400-450
1000g 以下 160-200
500g     10-20
妊娠25週以下で生まれた場合、約57%が死亡している統計あり。

NICU、新生児集中管理室
(Intensiv Pflegestationen für Frühgeborene - Neonatologie Abteilung)がある病院は全国で9件。Zürich UniSpital はその中の一つ。

早産の原因
HELLP-Syndrom、糖尿病(Diabetes)、感染(Infektionen)、子宮機能の低下、胎盤の位置異常、ストレス等。原因が不明のケースが4割を占める。

Zürich UniSpital の場合
様々な状態から早産のリスクをベンチマーク。一つの峠は29週、その後は少なくとも34週迄の入院を指示する事が多い模様。
早産で生まれた子は、基本的に予定日迄、又は正常分娩期(予定日から2週間前)迄NICUにて管理する。注意せねばならないのは:
  1. 肺機能 最も完成の遅い臓器故、呼吸補助及び自力呼吸が出来る迄管理
  2. 体温・湿度管理 皮膚が薄く体温自己調整が難しい。保育器使用
  3. 糖分 子宮の中で十分な栄養がいっていたかどうかを確認、対応
  4. 頭蓋内出血 胎児の頭蓋骨は柔らかく何らかの原因で出血する危険性有り
  5. 子宮内感染
1. 肺機能の発達は最も重要な点。早産のリスクが認められる場合、胎児の肺の育成を促進させる為、Cortisol を投与。2度・2日に渡る注射による投薬で、48時間から72時間で効果が見られる。投薬中は水分摂取は制限。34週を過ぎれば自力で肺呼吸が出来る確率 が数段上がり、37週でほぼ完成される。29週でも肺の育成促進剤により第一の難関は突破出来る。

4. UniSpitalでは研究結果に基づくEpoというホルモン剤(ドーピング剤)を使用している。未だ研究対象の為、この対応を望むか否かは両親の判断。
このリスクは32週を超えればほぼ心配が無い為、私は恐らくこの点の心配はしなくてすむようだ。

3.に少し関連しているが、何らかの異常で胎児に栄養が行き渡らず胎児が成長しない場合は予定日よりも早く帝王切開によって取り出す必要がある。1500g 以下の胎児は、普通分娩に耐えることが出来無い。


切迫早産の場合、破水や出血の有無、陣痛の有無等により対応が異なるが、基本的な処置は、陣痛を抑え子宮収縮を抑え横になり安静、の3つの処置以外に方法は無い。
私の場合:
症状: 陣痛・子宮収縮は観察されないが、子宮頚管の長さが短くなった。
原因: 不明。
経過 (子宮頚管長の変化): 
  • 27週 28mm → 安静の指示
  • 28週 28mm → 引き続き安静、散歩・水泳等軽い運動可
  • 30週 15mm (10mm) → 入院指示
  • 31週 10mm (  7mm) → 引き続き入院
  • 33週 12mm → 退院許可、自宅安静
処置: 
  • 27週 Bryophylum を4時間おきに20滴服用。マグネシウム1日2回。
  • 28週 Bryophylum を4時間おきに20滴服用
  • 30週 胎児の肺成長促進の為にCortisol 投薬。Nifedipin Mepha 10 (nifedipinum 10mg) を10分おきに5回服用 
  • 入院中毎日 
    • 08:00 Elevit Pronatal (ビタミン剤)、Adalat CR30 (Nifidepine)
    • 20:00 Adalat CR60
    • 就寝前 Fragmin 2500 IE/UI (血栓予防)
    • CTG 検査 最初数日朝夕2回、後半朝1回

2011年2月26日土曜日

入院生活22日目 (33週目 切迫早産 ブドウ糖負荷試験)

切迫早産の方は一応の落ち着きを見せたものの、昨日の超音波検診で妊娠糖尿病の疑いが出てきた為、今朝はブドウ糖負荷テスト。

動物園みたい。。餌を与えないで下さい
前日深夜0時より断食(水は可)。右のサインがベッドにぶら下げられる。

朝7時30分に血液採取。
それからブドウ糖を飲み、その1時間後、2時間後に血液採取。でも、1時間後ではなく、それぞれ50分後位だったんだけど、、、結果に影響出ないのかなあ。
このブドウ糖ドリンク、味については良い評判を聞いた事が無いが、基本的に食べ物の好き嫌いの無い私、問題無く飲めました。でも、飲まなきゃいけないのは、この黄色いレモンの形をしたものだと思ってこっちを飲んだら、、、すっぱい。甘くない。そう、これは単にレモン汁。。。隣の瓶に入っていた透明の液体、水と思ったら実はブドウ糖で、こっちを全部飲み干さねばならなかったのね。。。という事で、この甘い液体だけを最後に飲み干す事になってしまった。

さて、負荷テストの結果を待つ事。。。6時間(!)。2時間位で結果が出るから、と言われていたのに、今日は週末だからか?
そしてそろそろ夕食時になりそうと思った頃、やっと結果が出た。
問題無し。
ちなみに数値は:
  • 空腹時 3.8mmol/l
  • 1時間後 7.6mmol/l
  • 2時間後 8.1mmol/l
この数値、看護士に教えてくれと言っても、『問題ない』 の一点張りで、なかなか教えてもらえず。。。単に面倒くさかっただけだとは思うが、自分の体の事はちゃんと知っておきたい私。

ともあれ、問題なし、良かった~。これで退院延長の上に食事制限迄出てきたら、私の最後の妊娠期間は一体。。。ってところでしたが、これで晴れてお家に帰れます!


遅い朝食と、最後の病院食となる昼食を頂き、パートナーのお迎えで帰宅。

3週間ちょっと振りの自宅です。






妊娠糖尿病
75g OGTTにおいて次の基準の1点以上を満たした場合。
日本ではmg/dl、欧米ではmmol/l の単位を採用。換算は、mmol/l  x 18 = mg/dl。
  • 空腹時   血糖値 ≧92mg/dl (5.1mmol/l)
  • 1時間後 血糖値 ≧180mg/dl (10.0mmol/l)
  • 2時間後 血糖値 ≧153mg/dl (8.5mmol/l)
ちなみに、2010年迄、妊娠糖尿病の判断基準は各国バラバラだったが、2009年にInternational Association of Diabetes and Pregnancy Study Groups (IADPSG) によって世界基準が提唱され、各国での採用に至ったとの事。最近の話なのですね。

2011年2月25日金曜日

入院生活21日目 (33週目 切迫早産 退院か?)

退院許可が出ている今日。
退院を明日にしてもらおうと思ったが、やはり家の方が居心地が良いという事で、今日の夜に退院する事にした。勿論、今日の超音波検診で問題が無ければ、だが。
お隣さんが早朝に手術室へ移動して行ったので、合わせて私も早起き、早速荷造りを開始。
いつもの様にCTG。一度軽い陣痛があったが、気にするほどの事では無いとの事。
医師の回診で今日の予定の説明があり、10時半に超音波検査へ。前回は車椅子での移動だったが、今回は歩いて行って可。

超音波検査で胎児の成長を見る。2122g、44.2cm と、いたって標準。
しかし。頭が大きい。2度測定したが、やはり頭が大きいそうな。でも、足の長い子・短い子がいる様に、頭が大きい子・小さい子もいる、という事で心配は要らない、と言われる。が、やっぱり気になる。
それよりも医師が気にしたのは、羊水の多さ。妊娠糖尿病の可能性があるかもしれないが、詳しくは担当医師と話す様にと、診断結果が書かれた紙を渡される。
子宮頚管長は測らなくてもいいと言うが、担当医は子宮頚管長測定は今日のメインイベントと言っていたので、お願いして測ってもらった。約13mm-15mm、という事でほぼ変化無しと判定。

午後、医師が再びやって来る。
その前に、看護士の一人と超音波検診の結果について相談していたのだが、その声がちゃんと医師に伝わっており、先ず頭の大きさは、担当医自身で画像を見た結果、大きさは普通と判定、と、訂正した診断結果と取り替えてくれた。妊娠30週を過ぎて、今迄標準だった頭がいきなり標準外になる事は、まず無いのだという。
子宮頚管長については、安定している為予定通り退院可。さらに、1日1時間程度の外出はOKとの事。公共交通機関の使用もOKとの事。自宅では36週+0 迄薬を服用する様にと、処方箋を渡される。
しかし。やはり妊娠糖尿病の疑いが懸念される為、明日の朝、ブドウ糖負荷テストを行う事を勧められる。28週目に行ったテストでは全く問題は無かったが、その後何らかの変化があったのかもしれないので、念の為に確認をしてから退院した方が安心だ、と。勿論、迷う事無く退院の延期を決定。もともとパートナーにはその方が好都合だったと思うし、これで晴れて堂々と(?)居残れる。(実は退院は通常午前中に行わねばならないらしい)

妊娠糖尿病、もしも数値に異常が見られた場合は、退院は少なくとも月曜迄延期され、糖尿病の担当医師に診察してもらい、その後も2、3日おきに、病院に検査に来なければならない。更に毎回食事前にはテストをして必要に応じてインシュリンの投与をせねばならない、という事で、これまた面倒な事になってしまう。
いずれにしても、今は考えず、明日のテストの結果を待ちましょう。

夕方、知人の訪問。
来てくれるだけで十分なのに、色々と差し入れを持って来て下さった。本数冊と、スイスでは大変貴重な日本のお菓子やお茶の他、リラックス効果のあるお茶。もう直ぐひな祭りだから、との差し入れもあり、今日も人の親切に助けられ励まされた一日でした。
でも、次回は是非手ぶらでお出で下さいね。
朝食はMuesli。


昼食 サーモンとリゾット。
これは偶数週の日替わりメニューから。
美味しゅうございました。



夕食 スモークサーモンと、今日はサーモン続きの日。ちなみに、これは妊婦NGメニューとされているが、そう、私は日本人!調理済みでない魚、大丈夫です。

夜12時からは断食。水はOKとの事なので、前回のテストの断食に比べて楽々。

2011年2月24日木曜日

入院生活20日目 (33週目 切迫早産)

今日も変わらず状態良し。
院長回診の日で、私の退院日が決定。結果、明日にでも退院OKとなった。
念の為、退院前に再び子宮頚管長と胎児の大きさを測るとの事。
しかし、、、パートナーが家の迎え入れ準備が出来ていないとかで、土曜日の午前中迄延ばしてもらう様に。本当は彼は日曜日迄待って欲しかったのではないか、と密かに思うが、問い詰めるのはよそう。

昨日のお裁縫プログラム、『あひる』が完成。

黒い糸が入っていなかったので、目に白い糸が混ざってしまった。最初の熊と犬に比べると、、、 うーん、、、





パートナーにはとても評判が良かったが、私には、何だかボーリングのピンにしか見えないんだよね。(右の様に立てるとなおの事)

私より予定日が5日程早いお隣さん、いよいよ出産の決定となった。
34週+3日位になるのでしょうか、明日、帝王切開分娩。万一に備えて徐々に準備をしていたとは言え、今日『明日にします』と伝えられるのも辛いだろうな、と思う。明日迄に名前を決めねば、とパートナーと名前を話し合っていた。明日朝5時にはこの病室から、分娩準備室へ移動。一緒に、いつ退院出来るかね、と励まし合って(?)来ただけに、私も少し複雑な気持ち。

朝食 Muesli。



昼食 今週の日替わりメニューから。お味の方は、、、微妙。




夕食 ベジタリアンメニューで、野菜のラザーニャ。

病院食も、あと1日。

妊娠週数・月数の数え方

未だに実はすっきりしないのが、妊娠週数・月数の数え方。
どうも日本、スイス、ドイツ、アメリカ等、色々違う模様。
よく、『何ヶ月なの?』と一般に問われるのだが、この月数の数え方は1ヶ月という大きなずれがある為、回答が難しい。妊娠を経験した人には週数で言うのがわかりやすい様だが、それ以外の人は一般に月で語る事が多い。

スイス・アメリカは妊娠期間は9ヶ月。対し、日本は10ヶ月。ドイツは、、、わからない。
ちなみに、WHO (世界保健機構)で定められているのは:
  • 妊娠日数は280日
  • 28日を1ヶ月と数え、妊娠期間は10ヶ月
  • 妊娠満週数で数える
  • 最終月経開始日を妊娠0週+0日とする
とすると、スイスやアメリカはどうやって280日を9ヶ月で計算しているのだろうか。
アメリカ
  • 最終月経開始日から最初の7日間を0週と数える(日本は1週)
  • 1ヶ月目と9ヶ月目は6週で一月と数える
スイス
  • 3ヶ月目は6週間、7、8ヶ月目は5週間で一月と数える
  • 最終月経開始日から最初の7日を1週と数える
ドイツ
  • 最終月経開始日から最初の7日を1週と数える
  • 最終月経開始日を1週+1日とする
ちなみに、スイスでも最近はHWOに従い、妊娠期間を10ヶ月と数える事が多いらしい(助産師談)。しかし、一般にスイス人と会話をする際の 『何ヶ月?』という質問への答えは妊娠期間は9ヶ月として話をする事がほぼ100%。

週数の数え方だが、スイスも日本と同じ数え方をするが、未だに混乱するのは例えば34週+1日は35週目となる、という事。だから、日本式に今34週ですというと、スイスでは35週です、という事になるらしい。1週間のずれは大した事はないので、日常会話で相違があっても問題は無いだろうけど、正しく知っておくのも悪くありません。医療関係者と話す時は、『34週+1日です』の様に話すのがベスト。

2011年2月23日水曜日

入院生活19日目 (33週目 切迫早産 医師の卵)

今日も至って安定している私のお腹。
医師の回診にて、状態が非常に良好なので、34週で退院のOKが!
34週+0 になるのは来週月曜日。遅くとも月曜には退院、明日の院長回診の判断で、週末に退院も可能との事。その後は2週間、36週+0 迄は自宅にて絶対安静。短い時間料理をするのは良いが、買い物等は当然不可。
子宮底の測定・体重測定有り。子宮底は30cmに。体重は+8KG。

夕方、教授に連れられた医学生がやって来た。私は彼らのお勉強の対象だ。
医師の回診の際に、入院患者で最も状態が安定しているのが私なので、是非引き受けて欲しいが、ボランティアなので嫌なら断って構わない、と言われる。痛みを抱えて辛そうにしている患者に実習生の相手をさせるのはやはり心もとない、というのもわかるし、特に断る理由も無かったので、引き受けた。
何故入院しているか、入院中の治療等について等を質問され、答えるだけなので、私にとってはドイツ語の練習の様なもの。お腹の様子も見ると聞いていたけど、そんな事は無く質問のみで終了。 意外にあっさりしていて、これだったらカルテ見れば十分だよね、、、とも思ったが。。。あれで役に立ったのでしょうか。

水曜日は待ちに待った(?)お裁縫日。
もう作りたい作品は無くなってしまったが、丁度来ていたパートナーの選択で、今回のテーマは、『あひる』 に。これが最後の作品だね。

今日初めて、胎児のしゃっくりを体験。早いと27週位から感じるらしく、胎児が呼吸をする準備をしているという事らしい。気持ちが悪い、という体験談も聞いていたけど、弱い動きで全然不快感無し。なんだか面白かった。

朝食 いつも通り、Muesli。


昼食 今日も魚メニュー。
自宅に戻ったら、魚料理が出てくる事は少ないんだろうなあ。




夕食 定番、温野菜プレート。デザート付き!

2011年2月22日火曜日

入院生活18日目 (33週目 切迫早産)

今日も陣痛無し、異常無し。特に変わらぬプログラム。

火曜日の今日はドイツ語レッスンの日。
前回、バイリンガル教育について話していたからかもしれないが、先生が日本人のお遊びグループ (Spielgruppe) の情報を探してきてくれた。公立のもので、名前は『松ぼっくり』。ただ、参加が可なのは2歳半からという事なので、私にはまだまだ先の話。
どこかに0歳児からでもOKのグループが無いかな。

グループと言えばところで、私は『Families in Zurich』というメーリングリストに参加しているのだが、ある質問に回答したところ、別の人から励ましのメールが届いた。彼女は24週で切迫早産になり、2度の入院を繰り返し、安静を指示されていたが、結局正産期迄もって元気な赤ちゃんを産んだ、だから余り心配しないで頑張ってね、というもの。
全く知らない人からのMailだったが、嬉しかった。即お礼のメールをうった。
この気持ちを忘れないようにしたいと思う。

朝食 いつものMuesli。


昼食 魚料理。
魚の味は薄かったが、じゃが芋が美味しかった。




夕食 Vita Menu。

Vita Menu にはいつもヨーグルトがついてくるが、いつも後で食べようと思ってとっておく。すると、、、あらあら、いつの間にかヨーグルト、4つもたまっちゃった。
3食しっかり食べているせいか、余り間食しなくても大丈夫なのですね。。。

2011年2月21日月曜日

入院生活17日目 (33週目 切迫早産 今後の予定)

今日から33週目。
CTGでも陣痛無し。何故か今日も血液検査と初めての尿検査。
2週間休暇だった医師が戻り、回診に。子宮頚管は10mmと短いが状態も良い様なので、あと1週間様子を見て、34週に入ったら自宅安静に切り替えても良さそうだ、との発言が!2週間だと思っていたのが1週間短縮された。薬は今と同じものを自宅でも35週迄服用し、35週目に、地元の婦人科医で子宮頚管の経過を確認する事、と言われる。
但し、自宅安静は、自宅に介助が出来る人がいる事が条件、との事。隣人が退院できないのは、その辺りにも理由があるらしい。万一、何らかの介護が必要な場合、病院に社会保障の担当者がいて、ヘルパーをアレンジしたりも出来るらしい。私の場合は、パートナーが今週から暫く仕事を休んで在宅なので、タイミング的には悪くない。通常だと、彼は平日は遠隔地に滞在し仕事をしているので、自宅安静は難しそうだが。

月曜の今日は3度目の塗り絵 絵画プログラム。でも今日は丁度パートナーが面会に来ていて、別室で気兼ねなくお茶・お喋りを堪能中だった為新たな課題(?)は無し。
ちなみに別室でお喋りと言っても、リクライニング付きの椅子に横たわってのお喋り。
あくまでも安静・横たわっている事、なのです。

朝食は亜麻の種入りのMuesli。


昼食 メインはともかく、デザートに惹かれてオーダーしたもの。





夕食 サーモンのタルタルサラダ。
こちら、調理していない魚、との事で、妊婦不適切マークが付いていたが、私は日本人、大丈夫です、と主張し、こちらを頼んだ。あっさりしている分、後でケーキの残りを頂こうっと。

2011年2月20日日曜日

入院生活16日目 (32週目 切迫早産 予定日迄50日)

曇り空の日曜日、変わり映えの無い1日。
CTG では陣痛無し。

今日から予定日迄丁度50日。正産期 (37週以降) 迄は29日、1ヶ月。
37週+0 で生まれると、3月21日生まれ。日本だと学年が一つ変わってしまうなあ。

夕方にドイツから戻ったパートナーが訪問。
5時間半の運転、ちょっとお疲れの様子。
先週持って来れなかった私の大好物、Mohnschnecke と Mohnkuchen を持って来てくれた!この芥子の実を使ったパンとケーキ、スイスではなかなか見かけません。カロリー高そうで、体にも悪そうですが、たまにこれらを朝食代わりに食べるのが、私のドイツでの定番でした。
(注) 写真は借り物です。


今日は名前について議論。ドイツ語・英語の名前でかつ日本人にも発音出来そうなものをリストアップ、その中でお互いに良いと思うもの、許容できるものを選ぶ。
一応候補が2、3 あがったけど、何となくいまいちしっくりいかないなあ。
もう1度、更に候補を探して第二ラウンドを、という事で本日の議論終了。

朝食 Mueslie。


昼食、夕食共に Vita Menu。
インスタントの味のするマッシュポテト、余り好きではありません。。。が、贅沢は敵。



夕食

噂には聞いていたが、スイスで出されるパスタは、茹で過ぎが多い。こちらのパスタも、フォークで巻こうとしたら、麺がポロポロに。。。

2011年2月19日土曜日

入院生活15日目 (32週目 切迫早産)

変わりの無い一日。
CTG、陣痛無し。お腹の不快感も治まってきた。良かった。。。

週末はプログラムも無いので、時間が経つのが遅く感じる。
でも、昨日頂いた沢山の本があるので、読書、読書。2冊読破。

新しくやって来たお隣さん、スペイン人で、スペイン語でひたすら電話をしているのだが、毎日6歳の息子を連れて旦那さんが面会に来る。今日は週末だったので、5時間以上も滞在して行ったが、、、ちょっと騒がしい。子供は騒ぐもの、というのは頭では分かるし、会える時は出来るだけ一緒に過ごしたい、というのも分かるのだが、子供の大声は苦手だし正直疲れる。
明日もこの洗礼に会うのだろうか、、、ちょっと気が重くなる。

夜、いつもの注射をうつ為に、看護士達がやって来た。
注射に加えて、Popcorn をもらった。今日がUniSpitalでの最後の日、との事で、ちょっとしたお別れの挨拶。来週から、ベルンで助産師学校に通うのだという。看護士の資格のある彼女は2年間 (無い場合は4年間)、その後Winterthur で実習を経て晴れて助産師になれるのだそう。人間味のある彼女、きっと良い助産師になる事でしょう。
ちなみに、スイスで助産師になる為の学校は、ベルンとロザンの2箇所だけ。

朝食 いつものMuesli。一瞬亜麻の種 (Leinsamen) を入れるべきか迷ったが、スプーン1杯入れておいた。


昼食 鶏肉と玄米。体に良さそう。





夕食 定番になりつつある温野菜プレート。

2011年2月18日金曜日

入院生活14日目 (32週目 切迫早産)

病院に来てから丁度2週間。
相変わらず陣痛無し。
血液検査の為、血液採取。何故か失敗して、両腕に注射跡。
連日の便秘対策のストレスか(?)、今度はお腹が痛い。。。便秘で苦しむ事は全く無いが、これは辛い。今度はその対策としてローズヒップティーを勧められる。私のお腹、混乱しそう。

5日振りにやって来たパートナーは、遅くなったけど、と薔薇の花束をくれた。

時々、こうしたSurpriseをくれる彼。

以前、日本からドイツに帰ってきた時も、綺麗な花束を買って迎えてくれたな。


それと、大量の本も持って来てくれたのだが、これは昔の同僚が少しでも暇つぶしになれば、と送ってくれたもの。入院を知らせた翌日には手配して、その翌日にはFeDexで届いていたのだが、なかなか受け取りが出来ず、やっと今日私の手元に届いた。5KG分の小説等々が詰まった箱に、手紙が添えてあって、彼も読めるように英語でという配慮。素敵な友人に恵まれている事に感謝しながら、入院するのも悪くない、と思ってしまうのだった。

朝食はMuesli。


昼食 白身魚のソテー。





夕食 ポーチド・サーモン。ポテトとポロ葱の付け合せが意外に美味しかった。


夜に彼から貰ったチョコレートをお茶と一緒に頂く。久し振りのチョコレート、美味しかったな。

2011年2月17日木曜日

入院生活13日目 (32週目 切迫早産)

CTGでも陣痛なし。変わらぬ一日。
今日はChefarzt 回診日。先週の医師が来るかと思いきや、今日は女性医師。彼女は以前参加した病院説明会(Informationsabend) で司会かつ説明をしていた医師だったが、お偉い方だったのですね。顔を見ると、『英語ね?』聞いてきたが、やはりアジア人患者のドイツ語率は低いのだろうか。
子宮頚管が僅かだけど更に短くなっているから、もう暫く入院ね、との事。『私に出来る事は無いんですよね』ともう聞き尽くしている質問をすると、『子宮頚管を縫うとかねえ。。。』と。Web等で、子宮頚管無力症の対応でその施術をする事をよく見るので本気かと思えば、単なる冗談。。。そういうわけにもいかない、だそうです。勿論、私の場合あと2週間ちょっとの頑張りだから、徹底して安静にしてなさい、という選択が一番なのでしょう。

同室の一人がお昼前に退院して行った。
20歳、30週の彼女。子宮頚管が5mmでやって来たが、1週間前の検診及び今日の検診で35mm迄戻っている事が確認され、無事退院となった。ここ迄長くなるのは珍しいらしいが、そういうケースもあるのだ。早く退院したいと言って、病院食も食べず毎日家族に食事を持ってきてもらっていた彼女、1週間前に退院許可が出た途端に、退院したくない、と言い出した。人間の心理は不思議なものである。結局今日、退院して行ったが、家でも絶対安静。病院に戻る事無く、無事に出産を迎えられるといいな、と願う。
彼女のいた窓側が空いたので、そちらに移りたいと思ったが、直ぐに別の患者がやって来てしまった。引き続き真ん中のベッド。。。ちょっとついてない。

昨日水曜のお裁縫プログラムの犬、完成!









朝食はMuesli。

昼食 グラーシュっぽい料理。ヨーグルトを加えたら美味しくなった。



 

夕食 ベジタリアンラザーニャ。

チーズ控えめで、野菜たっぷり。

今日もご馳走様でした。

2011年2月16日水曜日

入院生活12日目 (32週目 切迫早産)

薬変わらず。今日は測定日で、体重と子宮底の測定。体重+8KG、子宮底28cm。
CTGでは今日も陣痛無し。
医師に便秘について相談するが、私が辛くないのなら余り気にせず焦らず様子を見ましょう、との事。 賛成!夜のシフトで来る助産師が、座薬だホメオパシーだって、色々考えてくれるのは嬉しいのだけど、ちょっとストレスになってるから、少し時間を頂戴!って感じで。。。
夜に、母乳についてのカウンセリングあり。入院している事で、色々情報に詳しくなる。

水曜日は待ちに待った(?)お裁縫日。
が、あまり他に気に入ったものが無く、迷いに迷って、今回は『犬』を選択。
犬は大好きだけど、この犬の色、紫が気に入らない。。。

今日は一日中背中が痛く苦しく辛かった。
ヒートパッドをもらったが、あまり助けにならず。とにかくベッドを少し起こして横になっている姿勢が辛く、なるべく180度平らに横になっている今日。そうすると、何も出来ないんだよね。。。

食事の後、苦しくなるのに気づく。クリスマス前の症状と同じ。かといって、少しずつ回数を多く食べるわけにいかないので、食事時間にしっかり食べると、その後は暫く苦しむ結果に。。。やっぱり食事量、多すぎるかな。

朝食はMuesli に を入れて。昨日の夕食の残りのキウイも追加。
昼食 Vita Menu。結構Vita率の高い私。








夕食 アラカルテから野菜料理。

色がいまいちで美味しく見えないですが、これはとてもおいしゅうございました。

2011年2月15日火曜日

入院生活11日目 (32週目 切迫早産)

昨日超音波検査もしてしまったので、またただ寝るだけの数日の始まり。
薬・検査共に変わらず。しかし、便秘がひどいので、焦点はそちらに。夜、座薬を渡される。。。申し訳ないが、それだけは勘弁して、という事で、こっそり隠す私。
朝のCTG では今日も陣痛無し。なのに子宮頚管は短縮してるんだよなあ。。。何故?

お昼前に、再び超音波検査があると伝えられる。昨日行ったばかりなので、何故なのかは分からないが、今日は一般婦人科の階へ車椅子で移動。定期健診の様なものだった。昨日よりも丁寧に、胎児の体の部分を説明してくれた。今日も頭は下、丁度真っ直ぐに位置しており、お腹の右側と左側に一つずつ手と足が。背骨もしっかり見えていて、順調に成長中。体重 1920g、身長42cm。顔が写った写真を貰えた!
その後、フィジカルセラピストが訪問。前回の簡単なエクササイズの復習と、アドバイスを貰い、今後は様子を伺いながら必要に応じてアポイントメントを取る事、との事。

火曜日はドイツ語の日。
丁度、隣の人の訪問者が来ていた時だったが、その訪問者は隣人のドイツ語の先生で、病院のドイツ語レッスンの先生と顔見知りだった。従い、レッスンというよりは、4人でのお喋りタイムとなった。
このドイツ語プログラムは、実は1月より始まった比較的新しいプログラムで、一般の入院患者にはOfferされていないらしい。切迫早産での入院患者は身動きがとれない為、この様なプログラムがOfferされているとの事。ちなみに現在20数名の患者がいるが、ドイツ語のレッスンを受けているのは僅か3人。あれ?意外に少ないのね。。。

朝食はMuesli。指示があったとおり、亜麻の実を入れて食べる。効くかなあ、効くかなあ。







昼食と夕食共にVita Menu。

昼食の後に便秘対策、白い液体を再び摂取。ふう。。。






夕食 魚!サーモンでした。

スイス国民投票 (die Waffenschutz-Initiative)

2月13日は、スイスで国民投票が行われた。
銃規制に対する発議(Waffenschutz-Initiative)についてだが、結果は投票率49%中、56.3%の得票及び26州中20州の指示を得て、従来通り、銃の保持・保管を認める結果となった。(即ち、銃器保持規制を求める発議は否決された)

Initiative とは、憲法条項の一部の改正を求めて行われる国民発議で、18ヶ月以内に10万人分の署名を集めて、国民投票にかけるもの。絶対投票数と州の両方で過半数を得ねばならないが、保守的な国スイス、Initiative が認められた事は過去にも例は少ない様だが、今回も保守的スイスの名を証明した様な結果となった。

興味深かったのは、 今回の法改正に賛成したのは主に大都市のある州、チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼル等。アメリカでも中西部等が比較的保守的なのに対して、カリフォルニア等は革新的だという傾向と似たものがある。
絶対的に農村部が多いスイス、結果がこうなったのは半ば予測された事かもしれないし、地元の新聞でも、やはり『保守的スイス』とのコメントが多かった。

私達はスイス人では無いので、国民投票対象外だが、前回の外国人犯罪者の国外追放強化や今回の件等は興味深い。
スイスは今も国民皆兵、兵役義務がある。ドイツと異なり、1度きりではなく、50歳位迄毎年訓練があり、その間、銃器は自宅に保管され、兵役終了後も希望に応じて保持できる。少し時代は異なるが、江戸の侍が常に刀の手入れをして武術の訓練をしていたのと同じ事でしょう。

スイスの銃器保持世帯率は約35% と高い。
そして、元々自殺者が多いスイスの、銃器による自殺は全体の28%を占め、そのほぼ全てが男性という。即ち、銃器保持を規制すれば、事故だけではなく自殺も減るという理由付けなのだが。

私自身は、銃器の自宅管理は賛成出来ない。やはり火の無いところに煙は立たないから。 日常の生活に不必要でもあり、毎年訓練が必要、銃器に馴染んでおく事が必要、とはいえ、訓練は特定の場所で行うわけだし、いざ出陣となれば1度は軍に出向いてから指示を仰ぐ事になる筈。となると、自宅で銃器を保管しておかねばならない絶対的理由が見つからない。

世界一住みやすい街に常に上位ランクインする都市を抱える、永世中立国、スイス。
隣国ドイツでは今年から兵役義務が撤廃されたが、スイスは今後変化をとげて行くのだろうか。

2011年2月14日月曜日

入院生活10日目 (32週目 切迫早産 再診の結果)

今日から妊娠32週目、即ち9ヶ月目に突入。そして巷では、Valentine's Day。
薬は先週と変わらず。但し便秘がひどいのでマグネシウム摂取を増量する様言われる。更にそれでは足りず、夜に白い液体を飲み、明日の朝からは亜麻の種 (Leinsamen)をヨーグルトに入れて食べる様に指示が出た。鉄分のサプリメントを取ると、便秘の傾向が強まるらしいが、確かに先週から鉄分のサプリメントを余分にとり始めたので注意せねば。

月曜はちょっと偉い医師 (Oberarzt) の回診の日。今日は後ほど子宮頚管の状態を見て今後の方針を決めるという。状態が良くなっていれば、34週位、又はもう少し早くに退院出来るかもしれない、との事。少し期待が見えてきた!
CTG では今日も陣痛無し。ただ、午後に胎動と連動してお腹が非常に張る。

お昼頃、担当医師の迎えで、診察室へ移動。超音波の結果、子宮頚管の長さは僅かに短縮。平常15mm→13mm、いきむと10mm→10mm-7mm。10日間、安静にしていたのに、とがっかり。でも悪くなってはいないから、と励まされる。特別出来る事は何も無く、とにかく横になっているしかないというのだから、そうするしかない。でも、最低ライン34週が目標だから、もう少し頑張って、との事。
一方、胎児は元気で順調に成長中。体重は1980gと10日で約400gも増加。私の体重は増えていないので、一体どうやって?同室の同じ週数の人は1300gと小さい。頭がちょっと大きいかもしれない、、、という事は、生む時に大変という事だなあ。でも、早く生まれてしまった場合、大きければ大きいほど安心、という事で、医師ももう約2KG だから、と励ましてくれる。

絵画プログラムでは、追加で塗り絵の紙をもらう。自由に描くのはやっぱり苦手。どれか写真を参考にして写生してみようかな。

朝食 Muesli。
昼食は、手違いとかで、運ばれてきたのは1時間遅れの12時半頃。11時半はちょっと早いし午後の時間が過ぎるのはゆっくりなので、遅い昼食の方が私には良い。

ちょっと手抜き料理感が漂っていたなあ。。。後から追加で作ったんだろうか。


夕食はタンドリーチキン風。
これに加えて林檎とみかんを頂く。


午後のお茶 (?)に、ドイツ土産のケーキも。甘いもの、大好物です。

2011年2月13日日曜日

入院生活9日目 (31週目 切迫早産)

薬・検査前日同様。
CTGでは陣痛無し。
医者の回診でも特に何も無く、こんな日は1日が長く感じられる。

朝食 Muesli。
昼食 付け合せのパスタは柔らか過ぎて味気ない。








夕食 昼に続いてのVita Menu だが、夜はパートナーからのドイツ土産の差し入れがあると思ったので。。。なのに、車に鍵を閉じ込めてしまったらしく、私へのお土産も車の中に閉じ込められたという。。。絶句。

でも代わりに、ケーキを2つ、持って来てくれた。久し振りのケーキ、美味しかった!

2011年2月12日土曜日

入院生活8日目 (31週目 切迫早産 NICU見学)

朝のCTGでは、陣痛無し。胎児の心音が初めて右側に。沢山動いているからね。
同室の一人は外出が許可され、荷物をまとめて外出して行った。
もう一人は、明日退院の許可が出ている為、今日から点滴を減らし私が服用しているものと同じ薬を服用し始めた。
私だけが、変化の無いプログラム。

土曜の午後は、希望により新生児集中管理室 (Intensiv Pflegestationen für Frühgeborene - Neonatologie Abteilung)の見学が出来るという。
早速申し込み、午後15時半にNICUの階へ。大袈裟の様な気もしたが、歩く事は禁止との事で車椅子に乗せられる。変な気分。私の他に2名、パートナー同伴で参加だが、2人とも点滴状態。やっぱり私は症状が軽いのかなあ、と思うが、、、
UniSpital のNeonatologie Abteilung は :
  • 32週以下の新生児とそれ以降の新生児とに分けられる。
  • 32週以下の場合、自己呼吸が困難なケースが大半の為、24時間集中管理が必要。
  • 32週以下の集中管理になった場合でも、1日2,3回は母親によるカンガルーケアを推奨している。
  • 33週以上の管理室にいる場合、入院中の母親の面会は24時間いつでも可。父親、退院後の母親の面会は10時から22時の間いつでも可。
28週で1週間前に誕生した赤ちゃんは1200gちょっとで、肌も真っ赤で生々しく小さかった。約2200gの34週で今日生まれたての赤ちゃんがいた。保育器に入れられているが、自力で呼吸しており、父親が傍であやしている。皮膚もほぼ普通の赤ちゃんと同じ。2日程で普通の赤ちゃん同様に母親の元に移れるらしい。34週が大きな壁。何とか少なくともここまではもたせたいのだ。私はあと3週間。
でも、正直、やはり34週よりももっとお腹の中で育ててあげたいと思った。 保育器のお世話にならなくても良い様に、普通に生まれて普通に生活が出来る様に。だから今の時間は赤ちゃんの為に捧げねばならないのだと思う。

朝食はMuesli。
昼食は魚。








夕食は再びアラカルテメニューから、温野菜プレート。メニューにお気に入りが無い時は、これが一番。
でも野菜の種類はその日によって異なる模様。前回の方が美味しかったなあ。

2011年2月11日金曜日

入院生活7日目 (31週目 切迫早産 フィジカルセラピスト)

薬、検査共に変わらず。
昨晩は結構お腹が張っていたが、朝は大抵様子が安定している。
CTGでも陣痛無し。
医師の回診時に、1ヶ月以上入院の判断の基準は何処にあったのか質問。やはり、
子宮頚管が短か過ぎるというのが一番の原因。長くなる事は無いだろうから、となるとやはり赤ちゃんが問題なく生きられる時期までは入院という事だろう。
ちなみに同室の一人が、2週間の入院の後、子宮頚管が5mmから35mmに伸びた為、明後日にも退院となる。彼女は昨日までは後5週間は入院と言われていたのだが、やはり決めては子宮頚管の長さなんだなあ。

連日変な姿勢でPCを使っているせいか、ひたすら横たわっているせいか、背中と首が痛い。夜も何度か不快感で目を覚ます。2日前に、フィジカルセラピストが姿勢の説明等をしてくれたが、今日はベッド上で出来る簡単な運動(Bewegungsprogramm für Schwangere mit Bettruhe) を教えてくれるとの事でやって来た。
肩と背中にも効く運動を含めストレッチが基本。チューブを渡され、これで腕の筋トレが少し出来る様になった。セラピストは首・肩を触りながら状態を確認し、色々とメモをし、来週また訪問との事。



朝食 Muesli。
昼食 金曜日がメニューが一番豪華な (選択肢がある)気がする。サーモンのソテー。やはり魚は美味しい。
デザートにチョコクリーム。






夕食 野菜たっぷりメニュー。
夜、パートナーが久し振りのカフェラテ(Decafe)を持ってやって来てくれた。やっぱり、珈琲、美味しいなあ。


明日からはパートナーは父親の誕生日の為に週末ドイツへ行く。私も行く予定だったんだけどなあ。。。ドイツで食べたいもの、あったのに、残念。

2011年2月10日木曜日

入院生活6日目 (31週目 切迫早産 悪い知らせ。。。)

昨日の意志との会話では、非常に状態が良いとの事で、明日には退院か?!と期待していたところ、期待玉砕。少なくとも1ヶ月の入院確定。。。

投薬・検査共に前日同様。
CTGでは2度の陣痛が確認されたそうだが、私自身は何も感じなかった。途中大笑いしたのが反映されたのでは?と密かに思うのだが。

今日は更に偉い医師(Chefarzt) の回診の日。事前に質問事項を助産師に聞かれる。その後回診に現れた医師は少し年配の男性。先日のちょっと偉い医師と担当医師、その他沢山のスタッフが助産師と共にやって来た。
『スイスジャーマンで大丈夫ですか?』
一言目がこれだった。私の名前について、日本の名前じゃないよね?と質問されるなどちょっとした雑談あり。肝心の状態については、早産のリスクを総合的にベンチマークしたところ、私は『Positive』即ちリスクが高いと判断。従い、出来るだけ長く入院する事がベスト、との事。
具体的にどのくらいですか、と問うと、『最低でも1ヶ月』

昨日の展開からはこう来るとは予期していなかったので、ちょっと衝撃が走る。
でも、赤ちゃんが早く生まれてしまい、1ヶ月・2ヶ月と新生児集中治療室に入るよりは、私が1ヶ月入院した方が、赤ちゃんの為にははるかに良い筈。ちょっとがっかりしたけど、仕方が無い。腰を据えて入院生活を送ろう!

お昼過ぎに、地元の婦人科の医師から電話が来る。経過を気にしてくれていた様だ。
1ヶ月は入院になったと伝えると、思ったとおりだと言われた。確かに彼女はそう言っていたなあ。。。やっぱり深刻だったのだ。なのにのん気に『ドイツに行かなきゃ~』なんて言っていた私、ごめんなさい。。。また状況を連絡しようと思います。

午後、小児科の医師が訪問に来る。
万一早産となった場合の説明なのだが、この点は別途詳しく書こうと思う。
こうした連携プレーが良いのが、大学病院・総合病院の利点なのだろう。
ちなみに胎児の体重は約1600g。3週間前から400g増えている!大きすぎず小さくも無く良い大きさだと太鼓判。でも、これからの1日1日が、赤ちゃんへの貴重な贈り物なんだよ、という言葉をもらい、改めて自分の責任・役割の重要度を認識。

今日のプログラム(?)は図書館訪問。
ドイツ語・フランス語・イタリア語以外の本も多少あると聞いていたけど、流石に日本語は無かった!
Schwangerschaft und Geburt という所謂妊娠大百科の様なものを借りてみました。
ちなみに昨日のお裁縫、完成しました!集中すると早いのは昔から。
赤ちゃんへの初めてのプレゼント。
こんな事にでもならなければ、こうしたものを作る事も無かったろうから、全てが最悪って訳では無い。1ヶ月いるという事は、最低4個は出来るな、おもちゃ。

夜、勤務地からパートナーが戻る。本当だったら金曜まで戻らないのだが、彼にも迷惑をかけているなあ。当面入院だから、今後の計画もちゃんと話し合わねば。出産準備等、ね。

朝食はMuesli。
昼食 怪しいピザ風。ピザの生地の変わりにポレンタが使用されていると見られる。






夕食 ブロッコリーのクレープ包み。
今日は昼も夜もチーズたっぷりのこってり系でした。たまにはこういうのも食べないと。何故か食べて寝るだけの生活で1.5KG減ってしまったし。。。

2011年2月9日水曜日

入院生活5日目 (31週目 切迫早産 お裁縫の日)

今日も前日同様の投薬。安定している為CTGは1度のみ。
朝のCTGでも陣痛無し、状態安定で、医師も満足な状態だと言う。
次のStepは?と訪ねると、未だ1週間経っていないので、最低1週間様子を見てから
再び子宮頚管を計りましょうとの事。少なくとも金曜迄は入院だな。
スイスで初めて子宮底の測定。子宮が非常に分かりやすいと褒められる。28cm。

普段じっとしている事の無い私、ベッド上生活も5日になり、背中と首が痛くなってきた。という事を伝えると、早速フィジカルセラピストをアレンジしてくれたが、今日は姿勢についての指導を受けたのみ。金曜日に再度訪問し、ベッドで出来る運動を指導してくれるとの事。こうした色々なサービスがあるが、常に気になるのは、
『いくらかかるのかな。。。(費用)』 という事。
無料のものは無いどころか全てが高級価格のスイス、これらも高いんだろうなあ。

今日はお裁縫のプログラムの日。赤ちゃん用品を作れる、という事で密かに楽しみにしていたが、赤ちゃん用品はよだれかけか帽子。あとはぬいぐるみが沢山。完成品見本から好きなものを選ぶと、15分位して材料を持ってきてくれた。私が選んだのはこちら:

 セラピーにしても、お裁縫プログラムにしてもそうだが、患者の生活の質を重視している事がよくうかがえる。
その国の生活レベルを見るには、病院の対応を見るのが良いのかもしれない。




朝食はもう栄養もあるし美味しいMuesliメニューが定番なので写真省略。

昼食 
自分でも何をオーダーしたか忘れてしまったが、野菜とたんぱく質豊富で合格。
かぼちゃスープも美味しかった。

  

夕食 Vita Menu 。『妊婦には勧めない』マークが付いていたもの。魚をスモークしたものなので、生に近い、すなわち危険、という根拠。日替わりメニューにも実はスモークサーモンがあって、隣の妊婦さんは、『これは妊婦にはNGだから、別のものに変えるわね』と食事係に言われていた。私は、、、日本人だから大丈夫だと思われた?!家でもスモークサーモンも食べてるし、私は問題無いと思っています。日本でも散々生もの食べたなあ、、、ああ、美味しかった。

2011年2月8日火曜日

入院生活4日目 (31週目 切迫早産 ドイツ語レッスンと訪問者)

相変わらずZürich は快晴。入院した途端に連日快晴とは。。。

今日も陣痛無し、経過安定。
医者の回診でも特にコメントも無し。引き続き暫く様子をみましょうとの事。

今日はドイツ語プログラムの日。
Zürich 市の補助プログラムの一つだそうで、毎週火曜日。
私は対象者リストに入っていなかった様ですが、少し相手してもらいました。
会話力が他の読解力等に対して弱い私は、C1です、とは恥ずかしくて言えませんでした。従い、渡された教材は、初級者用。。。簡単だったけど、話し相手が出来るだけも良いものです。
隣のベッドのアルバニア出身の女性と先生の3人で口頭練習をしたのですが、かなり上手に話していた彼女、実は文法に弱いようです。そうか、だからまだB1のテストを受けるのに梃子摺っているんだな、と納得。初級者用ですが、Onlineコースのリンクも教えてもらいました。
もう一人の同室者はドイツ人なので、彼女を捕まえてドイツ語の練習をすればいいのかもしれませんが、、、ね。

平日は訪問者も無い生活と思っていた矢先、今日は当地で知り合った方がお見舞いに来てくださいました。彼女は数日前に、 『私も色々助けてもらってきたから』と赤ちゃん服を下さった方です。お会いして本当にまだ間もないのに、お友達とご主人様と娘さんを連れて駆けつけて下さいました。雑誌や食べ物・飲み物、更に赤ちゃん用品に貴重な和菓子まで頂いてしまいました。言葉では表せないくらい、本当にありがたいなあ、と思います。
彼女達の他にも、日本から欲しいものを送るからと申し出てくれる友人がいたり、取り急ぎ暇つぶしセットを送ったと連絡をくれる友人がいたり、入院となってしまった事で改めて人の優しさに触れ、気づかされた事も多々。このBlogは誰にも言わずに密かにつけているものですが、この場でも感謝の気持ちを伝えたいと思います。


朝食はMuesli が定番となりそう。
パンは大抵食べきれずに、後のおやつとなります。
昼食  初めてちょっと外したかも。。。
ヘルシーメニュー、Vita Menu です。
確かにとてもヘルシーでした。





 夕食  こちらも Vita Menu。おいしゅうございました。